失敗には「脳の使い方の問題」が表れる

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失敗には「脳の使い方の問題」が表れる
 
「失敗する自分」を分析するときには、「5W1H」を念頭に置くことが有効だと思います。
 
慣れないうちは、分析が容易な失敗から始めるといいかも知れません。
 
たとえば、「よく傘を置き忘れる」ということなら、
 
What  よく傘を置き忘れ、紛失する。
When  雨上がりの夜、特に残業があった日の帰りなど、疲れているとき。
Where 電車の中、あるいは外食のため立ち寄った店など。
Who  一人か、緊張しない人と一緒にいる場合が多い。
Why  傘を適当な場所に置き、そこに置いたことを忘れてしまうから。
How  置くときに、どこに置いたかしっかり確認する。
 
という風に分析していく。
 
一回分析して終わりにするのではなく、書いたものを時々見直して、再考を加えていくといいと思います。
より冷静に自分を見られるようになっていくでしょう。
 
もっと大事なのは、その分析をできるだけ早く実践に活かすことです。
こういう分析をした後に傘を持って外出すると、それを置くときの意識が今までとは違っているはずです。
何となく傘を置きそうになる自分を「観察する自分」が止めてくれ、
 
「ここに置いたらきっと忘れる。もっと覚えやすい場所に置いて、そこに置いたことを時々思い出そう」
 
という冷静な思考が働く余地をつくってくれる。
 
それで傘を置き忘れることを防げば、一つの成功体験として学習されます。
 
次回もこうすればいいと分かり、失敗しない習慣ができていくのです。
 
ちなみに、よく傘を置き忘れる人が、「何となくそこらへんに置いてしまう物」は、傘だけではないと思います。
もっと重要な書類なども、何となくそこらへんに仕舞ってしまい、どこに仕舞ったのかわからなくなる場合が多いのではないでしょうか。
 
そういう物の整理が不十分である状態は、脳の中の情報整理ができていないことの反映である場合がよくあります。
仕事の優先順位をつけていなかったり、公私のけじめがいい加減になっていたりする。
 
その結果、複数の問題に直面したときに混乱しやすいのではないか、と考えられるのです。
 
そういう風に、さまざまな自分の失敗を分析していくと、より大きな自分の問題が分かってくることがあります。
 
それも「失敗する自分」を分析していくことの効果と言えるでしょう。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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