「S欠乏脳」-④映画を観るなら自宅のDVDで号泣しよう!

イメージ 1
「S欠乏脳」-④映画を観るなら自宅のDVDで号泣しよう!
 
女の人は思い切り泣いた後、気分がスッキリすることを知っています。
最近の研究では、号泣すると「ストレス」が解消されることがわかっています。
 
「S(セロトニン)欠乏脳」の人は脳内エネルギーのセロトニンが不足していることもあって、絶えず自律神経が興奮している「交感神経優位」の状態になっています。
ストレスがかかりすぎて、交感神経優位の状態が続くと、緊張と不安が付きまといます。
 
そこで、号泣することによって、交感神経優位から気分の安定化や休息に関係する「副交感神経優位」の状態に切り替わり、リラックスがもたらされるのです。
 
私たち日本人は嬉しくても悲しくても、感情を表に出すことを抑え込むことを学んできました。
子どものころから、「男の子だから泣いてはいけない」「女の子が人前でゲラゲラ笑ってはいけない」など、感情を体で表現することは罪悪であると教育されてきました。
 
大人になってからも、対人関係で怒りや悲しみを相手や周囲に悟られる言動をとること、いわゆる「感情的になること」は美徳とされていません。
しかし、この感情を抑え込む日本文化が、現在の閉塞、「うつ」社会をつくってしまった原因のひとつであると考えています。
 
心理学者のタラ・ベネット=ゴールマンも次のように言っています。
 
「その時に感じていることを否定したり、感情を遮断したりしないように。辛い感情から目をそらさずに、しっかりと受け入れ、じっくりと味わうことで、その辛さを解消することができるのです」
 
しかし、理屈ではわかっても、子どものころから身に付けた習慣を変えて、人前で感情を爆発させることは、私たちには困難でしょう。
 
そこで、まずはひとりきりか、あなたのことを大切に思ってくれている誰かの前で涙を流す練習をしてみましょう。
 
泣けるDVDを借りて自宅で鑑賞し、号泣しましょう。
コメディーを観る時は、ニヤニヤ笑うのではなく、腹の底から全身を使って「ワッハッハ、ワッハッハ」と、どこかの元レスラーのような大笑いをしましょう。
 
泣いたり笑ったり、体で感情を表現する練習は、人生の修羅場に立たされた時、あるがままの出来事に対して目をそらさず、しっかりと向き合い、嘆き悲しみ、やがて苦痛を乗り越えていく「抗ストレス力」を強くする効果があるはずです。
 
 人目を気にせず喜怒哀楽を爆発させてセロトニンの調節を
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
詳細はこちらへ