脳の栄養

嫌いなものも食べられる!偏食の上手な改善法

嫌いなものも食べられる!偏食の上手な改善法 バランス良く食べたくても、嫌いなものはなかなか気が進みませんよね。 偏食のある患者さんに嫌いなものを出すと、 「それは食べるの無理!」 「食べると死ぬ!!」 と断固拒否されてしまいます。 そんな方でも…

主食は最後に食べるのが正解

主食は最後に食べるのが正解 主食に含まれる糖質は、脳の栄養源としても使われるほか、身体を動かすエネルギーとして、重要な役割を担っています。 血糖値が急激に上昇すると、感情のコントロールがうまくできなくなったり、激しい眠気で仕事や勉強のパフォ…

食物繊維は水溶性と不溶性のバランスが大事

食物繊維は水溶性と不溶性のバランスが大事 腸内環境を良くし、脳の活性化にも大貢献してくれる食物繊維。 食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があり、それぞれが違う働きをしています。 水溶性の食物繊維は、文字どおり水に溶けるタイプ。 水に溶けるとド…

4種類のタンパク質はまんべんなく

4種類のタンパク質はまんべんなく タンパク質が豊富な食品は、肉、魚、大豆、卵の4つ。 それぞれのタンパク質は、構成しているアミノ酸の種類が異なるので、1種類だけを食べ続けると特定のアミノ酸が足りなくなって身体のなかでタンパク質の合成が効率よく行…

偏食でお肌のトラブルを抱える人たち

偏食でお肌のトラブルを抱える人たち 偏食のある患者さんは、皮膚科の回診にもよく引っかかります。 栄養の状態は、意外と見た目に現れやすく、とくに分かりやすいのがお肌です。 皮膚は、おもにタンパク質と脂質で作られているので、栄養が偏って、タンパク…

菌活はやっぱりすごい!腸内環境を整えて心も身体も元気になる(2)

菌活はやっぱりすごい!腸内環境を整えて心も身体も元気になる(2) 日本人が発酵食品をたくさん食べていた明治時代の逸話に、面白いエピソードがあります。 明治初期、日本にやってきたドイツ人医師・ベルツは、江戸と日光を行き来する人力車の存在を知って驚…

菌活はやっぱりすごい!腸内環境を整えて心も身体も元気になる(1)

菌活はやっぱりすごい!腸内環境を整えて心も身体も元気になる(1) 美容業界ではすっかりおなじみになった「菌活」。 良い菌を食事に取り入れることで、腸内環境を整えようという考え方です。 腸の働きを良くするには、食物繊維を摂取することが大切ですが、…

「旬」の果物は栄養たっぷり

「旬」の果物は栄養たっぷり ビタミンがしっかり摂れ、抗酸化作用があり、身体のpH値も正常にしてくれる果物は、若々しさを保つために欠かせません。 近年果物の摂取量が減ってきているそうで、1日に1回も食べない日が増えているという統計が出ているそう…

野菜は固さと色を意識する

野菜は固さと色を意識する 野菜で多く含まれている栄養素はミネラル。 最近の野菜は昔に比べてミネラルの含有量が半分近くまで減っていますから、必要量を摂るには、今までよりたくさん食べる必要があります。 食べる目安は、1食当たり生野菜で両手一杯ぐら…

くよくよする人も、イライラする人も、ビタミンB群が救世主

くよくよする人も、イライラする人も、ビタミンB群が救世主 落ち込みやすいことと、怒りっぽいことは一見すると違う症状に感じます。 しかし、感情のコントロールがうまくできないという点では同じです。 GABA、セロトニン、ドーパミンなどの脳内神経伝…

必要量の個人差は40倍!?

必要量の個人差は40倍!? 病院の食事は、入院患者さんの身長、体重、年齢、病状に合わせて、提供するエネルギーを変えていますが、使っている食材は基本的には同じです。 みんな同じような食事をして、同じような生活を送っているわけですが、血液検査で栄養…

起伏の激しい人は糖質の摂りすぎ?

起伏の激しい人は糖質の摂りすぎ? さっきまで機嫌がよかったのに急にキレだす人。 気分の変調が激しくて扱いにくい人。 すぐにイライラしやすい人。 落ち込みが激しい人は、「血糖値スパイク」の可能性があります。 とくに女性にそういった傾向があるのは、…

現代人は圧倒的にミネラル不足

現代人は圧倒的にミネラル不足 ミネラルは、代謝、調節、成長、身体機能の維持などに関わる大切な栄養素で、体内では合成できず、食べ物から摂取する必要があります。 ミネラルは16種類あり、どれも単体では働かず、カルシウムとマグネシウム、亜鉛と銅など…

タンパク質で太い心を作る

タンパク質で太い心を作る 脳内神経伝達物質である「ドーパミン」には、気持ちを高揚させ、モチベーションを高める作用があります。 また、同じ脳内神経伝達物質の「セロトニン」には、気分を落ち着け、幸福感を感じさせる作用があり、睡眠に深く関わります…

こわいのは偏食だけじゃない!運動不足が、脳を破壊する

こわいのは偏食だけじゃない!運動不足が、脳を破壊する 人はなぜ、サルから人へと進化できたと思いますか? その大きな要因のひとつが、食べ物の変化だといわれています。 動物には、特定のものだけを食べる性質がありますが、木の上での生活から陸上生活へ…

主食は精製されていないものを!

主食は精製されていないものを! 生活習慣病の原因として、何かと悪者にされがちな糖質も、人間の身体を動かすエネルギー源として、とても大事な栄養素です。 なぜこんなに悪者にされているのでしょう? それは、現代人が必要以上に身体のなかに糖質を余らせ…

脳に効く!果物はストレス解消

脳に効く!果物はストレス解消 ミネラルとともに、タンパク質の合成に欠かせないビタミンは、野菜よりも果物に豊富に含まれています。 ビタミンは全部で13種類あり、それぞれに異なる働きをするので、すべての種類が身体作りに必須。 しかも、体内で作り出せ…

腸と脳の意外な関係「腸脳相関」とは?

腸と脳の意外な関係「腸脳相関」とは? 2000年代に入ってから、「腸脳相関」という言葉が浸透してきました。 腸脳相関とは、腸と脳の調子が、密接に影響し合う関係にあることを意味する言葉です。 じつは、脳と腸は迷走神経でつながっていて、脳がストレスを…

納豆+卵+ごはんは理想のバランス

納豆+卵+ごはんは理想のバランス タンパク質を摂取できる4種類の食品(肉、魚、卵、大豆)のなかで、唯一植物性なのが大豆です。 タンパク質は、20種類のアミノ酸を組み合わせてできていますが、その組み合わせかたは、食品によって異なります。 納豆や豆腐…

肉と魚が脳を強くする

肉と魚が脳を強くする アミノ酸スコアが高い食品の代表が肉。 牛肉、鶏肉、豚肉は、どれもスコア100点です。 そのうえ、タンパク質の合成に必要なビタミンA、ビタミンB12、ミネラルなども多く含まれています。 タンパク質は、原料になる20種類のアミノ酸だ…

アミノ酸スコアを活用しよう

アミノ酸スコアを活用しよう 人間の身体は、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルという5つの栄養素から作られています。 このうち、脳、内臓、皮膚、筋肉、骨はもちろん、血液、胃酸、ホルモン、唾液、脳内神経伝達物質など、身体のほとんどを作…

血液が薄いと、脳が栄養不足になる

血液が薄いと、脳が栄養不足になる これまでにさまざまな診療科の患者さんを見てきましたが、血糖調節障害(血液内の血糖値を調節する機能が正常に働かない症状のこと)、精神疾患をかかえる患者さんは、ほかの科に比べて偏食の人が圧倒的に多いです。 とくに…

心の病気は、脳の栄養不足が原因

心の病気は、脳の栄養不足が原因 脳を正常に働かせるにもバランスのとれた栄養が欠かせません。 管理栄養士は、血液検査のデータだけでなく、口数の増加や、不穏症状の緩和も栄養状態のバロメーターにしています。 これらの現象と栄養の関係は、管理栄養士た…

感情を感じる脳は、たくさんの栄養でできている

感情を感じる脳は、たくさんの栄養でできている 人間の「感情」は、どこで感じているのでしょう。 心はどこにあると思いますか? 心は胸にあると思う人もいるかもしれませんし、感情は、心のなかにとつぜん沸き上がってくるように思うかもしれません。 でも…

こんな食べ物が抗酸化力を高める

こんな食べ物が抗酸化力を高める 老化防止のキーワードは、間違いなく「抗酸化」です。 食べ物によって身体の抗酸化パワーを高めます。 「じゃあ、どんな食べ物が抗酸化パワーを高めるの?」 まず、それを知らなければなりません。 原則をいうと、新鮮なもの…

“肉断ち”は頭の回転を悪くする

“肉断ち”は頭の回転を悪くする 脳のエネルギー源の主役として働くのが「糖質」なら、三大栄養素の「たんぱく質」と「脂質」は、脳の基本構造を中心的につくり上げている栄養素です。 たんぱく質は脳内神経伝達物質の原料となり、脂質は細胞膜をつくっていま…

認知症改善効果も認められた「脳の栄養素」

認知症改善効果も認められた「脳の栄養素」 脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。 ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。 記憶力の減退も、脳の老化を示す典…

脳内エネルギー物質と治療薬

脳内エネルギー物質と治療薬 ドクター 「MRIでは異常がありませんでした。普通の鎮痛剤でも治らない頭痛ですから、セロトニンが不足していることが原因の可能性が高いですね」 患者さん 「じゃあ、セロトニンを含んだ食べ物を食べれば治りますね」 ドクター …

セロトニンが欠乏する病気―うつ

セロトニンが欠乏する病気―うつ セロトニンの欠乏が原因の病気の中でも、「うつ病」はもっとも深刻です。 厄介なことに、このうつ病は風邪のように、どんな人でもかかってしまう病気なので、非常に多くの方が人生の間に1度はかかってしまう(最近は子ども時代…

アセチルコリンが欠乏する病気―レビー小体型認知症

アセチルコリンが欠乏する病気―レビー小体型認知症 「レビー小体型認知症」が認知症のひとつに数えられたのはつい最近で、この病気の発見者は、日本人研究者の小阪憲司博士です。 アルツハイマー博士が1906年に初めてアルツハイマー型認知症の症例を報告した…