「S欠乏脳」-⑤パソコンは休止して、お花見を

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「S欠乏脳」-⑤パソコンは休止して、お花見を
 
「S(セロトニン)欠乏脳」の方は、いくらインターネットやメールが好きでも、120分以内にとどめてください。
 
「S欠乏脳」の方は、パソコンなどの多用は要注意です。
 
実は、メールやインターネットへの過剰な依存は、「S欠乏脳」が原因の不眠をはじめとする、体調不良と大きな関係がありそうなのです。
 
今日1日を振り返ってみてください。
ひょっとすると、新聞や本を読んだり、テレビ・パソコンと睨めっこ……というように、1日中、平面的で小さな視界の中を、至近距離で見ていただけだったのではないでしょうか?
 
現代人は、人工的で過剰な視覚情報にさらされて生きています。
単調で人工的な視覚情報にさらされ続けると、本来、われわれ動物に備わったバランスのよいリズム、五感能力、ひいては脳内エネルギーの欠乏につながります。
 
特に、液晶画面を長時間見続けることは眼精疲労の原因となり、頭痛、肩こり、腰痛、めまいなどの体調不良につながります。
 
たとえば最近のテレビ番組では、お笑い芸人などの会話に合わせて画面上に字幕テロップが出るようになっています。
外国映画の吹き替えならいざ知らず、この現象は現代人の聴き取り能力が著しく衰えていることに気づいたテレビ局による工夫なのでしょう。
 
しかし、このような字幕テロップを多用した番組を見続けていると、ますます私たちの聴覚能力は衰えていくことになります。
というのは、視覚情報の刺激のほうが聴覚情報より強いために、同時に刺激を受けると、どうしても視覚のみが働いて、聴覚は遮断されてしまうからです。
 
バランスのよい五感能力を取り戻して健康を回復するには、過剰な視覚情報にさらされない環境をつくることが必要です。
 
テレビよりはラジオで、ニュースやスポーツ中継を聴いたりしましょう。
散歩の時には、公園などで目を閉じる時間を持ちましょう。
都会の真ん中でも、目を閉じて耳を澄ますと、車などの騒音のほかに、鳥のさえずりや虫の声などが聴こえてくるはずです。
 
私たちの本来、備わっている動物としての五感能力は、前頭葉(前頭葉の働きが注意力・集中力アップに大いに関係しています)を活性化させます。
 
さらに、五感で受ける新鮮な刺激は、私たちに生きることの喜びや好奇心を引き出してくれます。
この重要な五感能力が、現代人の都市型生活によって著しく退化し始めているのです。
 
五感能力が駆使されない単調な視覚刺激のみの繰り返しは、不眠症をはじめとする「体調不良」を誘発する原因となります。
 
私たちの失われた五感能力を取り戻すバランスのよい行動は、安眠効果をもたらすはずです。
 
 人工的な視覚刺激よりも“花鳥風月”を愛でよう
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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