「手は外部に飛び出した脳」

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「手は外部に飛び出した脳」
 
手にはたくさんの神経が集まっていて、そこからいろんなところに神経が伸びていっています。
手のツボを刺激することにより内臓の不調が治ったりするのも、このことと無縁ではありません。
 
動物のなかで、ヒトの手はもっとも繊細な作業に向いています。
人間にいちばん近いとされるチンパンジーの手もヒトの手に似ています。
訓練をして絵を描いたり字を書いたりできるようにしようとする実験も行なわれています。
しかし、到底、ヒトほど上手にはできません。
 
現代の精密な工業製品を支えているのは、すぐれた職人の手作業から生み出される部品であるともいわれます。
そんなことができるのは、ヒトにだけ繊細で器用に動く手が与えられているからです。
 
ヒトの手でとくに複雑な動きをするのが指です。
たとえば、キーボードに入力するときの指は、一定の規則に従って複雑な動きをしています。
 
こうした指の動きには、脳が大きく関与しています。
脳が複雑な指の動きを指示したり制御できるので、左手の指と右手の指がそれぞれ別々の動きをすることも可能なのです。
 
逆にいえば、手の指を複雑に動かすほど脳を強く刺激できるということです。
昔から、指先をよく使うヒトはボケないといわれるのも、そのためです。
 
最近では、脳の老化予防のトレーニングにも、指の動きを利用するさまざまな作業が取り入れられています。
 
ちなみに「手は外部に飛び出した脳」だというのは、哲学者カントの言葉であるとされていますが、どこに書かれてあったのかは、寡聞にして不明です。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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