これが脳を強くする手の運動○何も考えずにただ指を動かしても脳は喜ばない

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これが脳を強くする手の運動
○何も考えずにただ指を動かしても脳は喜ばない
 
「指を使えばボケないというのなら、日ごろからけっこう指を使っているわ」という方がいます。
物をつかんだり、筆記用具を使ったり、はさみや包丁を使ったり、携帯電話でメールを打ったり、パソコンのキーボードを叩いたり……。
 
それらはたしかに指先を使う運動なのですが、脳の活性化にはそれほどつながらないかもしれません。
というのは、脳を活性化させるための手の運動にはいくつか必要な要素があるからです。
 
     両手を同時に使う
     指をすばやく動かす
     通常のようではない(よくしているようにではない)ように指を動かす
 
複雑な指の動きほど脳は活性化しますが、何も考えず指を動かしいているだけでは、それほど効果は望めません。
強く興味をもち楽しみながらやることが大切だからです。
 
手軽にできておすすめなのは、文字を書く、絵を描く、ぬり絵をする、陶芸や粘土細工、切絵や折り紙、楽器(とくに鍵盤楽器)を演奏するなどです。
 
これらの作業は、両手の指を繊細に素早く使うだけではありません。
指を使いはじめる前に、アイデアを練ったり、手順や段取りを複雑に考えたりと、前頭葉をフルに活動させます。
そのことにより、脳は強く活性化されます。
 
私たちの指先にはたくさんの神経が集まり、脳につながっています。
それで私たちは、両手の10本の指を自在に操ることができます。
それならば指の動きを工夫することで脳を活性化できるのではないかという研究が行なわれるようになりました。
 
なかでも、栗田昌裕医学博士が発表した「指回し体操」はとてもユニークです。
指を回すことによって、脳が、活性化するというものです。
 
そのほかにも、指を使うことで脳を刺激するトレーニングはいろいろあります。
次回からいくつか紹介しますので、自分に合ったものからはじめてみてください。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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