冷えは「現代病」!? ストレスやファッションも関係あり
現代人に避けて通れないストレスも、体の冷えを助長させている原因のひとつです。
ストレスを受けると、交感神経が活発になり、緊張のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まります。
それによって血管が収縮して血行が悪くなるため、体が冷えてくるのです。
極度に緊張して、手足が冷たくなった経験はないでしょうか。
これは典型的なストレス反応のひとつです。
一時的なストレスならさほど問題はないですが、現代は複雑な情報社会が形成され、仕事や周囲の人間関係などで恒常的なストレスを受けやすいので、血行が悪くて体が冷えている状態が常に続いていることになります。
ストレスを避けて通ることができない以上、ため込まずに解消する方法を考えることが得策です。
1日の終わりに、湯船にぬるめのお湯をためてゆっくりと入浴することもおすすめのリラックス法ですが、忙しい人が多いせいか、シャワーだけで入浴をすませる人が増えているといいます。
これもまた体を冷やす一因となり、さらなる悪循環が生じます。
エアコンが普及し、古来から伝わってきた夏の暮らしを一変させたことが、冷えに拍車をかけています。
冬もまた、電車やバス、乗り物の中、建物の中では暖房が完備していて、快適に過ごすことができます。
これらよって、季節を度外視したファッションに身を包む人が増えたのも、冷えが蔓延した大きな原因です。
特に若い女性はおしゃれを重視するあまり、冬でも素足にパンプスを履いたり、ミニスカートで歩いたりします。
夏は夏で、街中でも水着と見違えるほど露出が高かったりします。
こうして考えていくと、冷えはまさに「現代病」です。
いまの時代、体が冷えている日本人が増えているのは当然であり、ますます増えていくものと予想されます。
それにともなって冷えが原因で起きる病気も増加するでしょう。
冷えを防いで病気を予防するには、日頃から「体を温める」方法を実践することがとても重要です。
とはいえ、忙しい毎日を送る中で、面倒なことや難しいことはなかなか続きません。
そこで、「生姜」の出番です。
いつでも簡単に手に入るし、その“冷えとり”効果の高さは先祖代々お墨付きです。
おまけにこの「生姜」冷えとり以外にも、たくさんの薬効が期待できるのです。
「生姜力 より」
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体温は免疫力に非常に大きな影響を与えます。
体温が一度下がると、免疫力は30%も低くなります。
免疫力が低下すると、バイ菌やウイルスから体を守れなくなったり、免疫の誤作動によって自分自身の免疫が自分の体組織を破壊して病気を引き起こしたりします。
低体温は体内を酸化させ、老化スピードを促進させてしまいます。
さらに、健康な細胞は低体温だと新陳代謝が悪くなるのですが、ガン細胞は、逆に35度台の低体温のときもっとも活発に増殖することがわかっています。
つまり低体温になると、病気に対する抵抗力が下がり、抵抗力が低下したことによって病気が発症・悪化し、それによって体内環境が悪化すると、さらに低体温になるという「負のスパイラル」にはまり込んでしまうのです。
健康で病気になりにくい体を手に入れるもっともシンプルで効果的な方法は、体温を上げることです。
生姜に含まれる代謝UP成分「ショウガオール」は、生の生姜に含まれる「ジンゲロール」が、加熱・乾燥させることで生れる成分です。
そのため、代謝UPや冷え取りのために生姜を食べるのであれば、加熱・乾燥したショウガを食べなくては意味がありません。
ショウガオールの効果を実感するためには、1日10g~30gの生姜を毎日食べることがポイント。
特に冷えが気になる方は、毎食10gのショウガを習慣にすると良さそうです。
ショウガオールをジンゲロールに変化させるには、生姜を加熱後に乾燥させるのが一番なのですが、どちらか一方でもジンゲロールに変化します。
加熱・乾燥したショウガを取り続けることで、基礎体温が上昇したとの実験結果もありますから、冬太り予防のためにも、冷え取りのためにも、朝ショウガを毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。
手軽に使える生姜(粉末)は、紅茶、スープ、味噌汁はもちろん、牛乳やヨーグルト、アイスクリームなど乳製品にもよく合います。
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