血管事故を防げば死因の5割以上は避けられる
健康で長生きしたいという望みは誰でも持っていると思います。
日本は世界でも有数の長寿国です。
男女とも平均寿命は世界トップクラスであり、ことに女性は世界一長生きです。
そんな日本人の死因を見てみると、トップ4に血管の病気が2つもランクインしています。
厚生労働省の『人口動態統計』によると、2013年は1年間で約127万5000人の方が亡くなっています。
その死因は
1位 悪性新生物 28.6%
2位 心疾患 15.5%
3位 肺炎 9.7%
4位 脳血管疾患 9.3%
第1位の悪性新生物とはがんのことです。
第3位の肺炎は体力と免疫力が低下した65歳以上の高齢者では重症化しやすく、高齢者人口の急増でここ数年増えてきました。
30~50代の働き盛り世代で亡くなる方は少ないため、30~50代に限ると、がん、心臓病、脳卒中が死因のトップ3です。
日本人の死因の約63パーセントが上記トップ4で占められていて、日本人の3人に2人は、この4つのうちのどれかで亡くなります。
裏を返すと、血管事故を予防すれば、死因の4分の1は避けられるのです。
また、血管の老化を避けるための食生活などの工夫は、死因のトップを占めるがんの予防にも威力を発揮します。
血管事故を避ける生き方は、結果的にがん予防にも効果的なのです。
がんと血管の病気を合わせると死因の53.4パーセントに達します。
血管の老化を防いで「若返り血管」をつくれば、死因の半分以上は避けられるのです。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
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