糖尿病は「がん」「アルツハイマー病」もつれてくる

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糖尿病は「がん」「アルツハイマー病」もつれてくる
 
 血管事故の誘因の一つになる糖尿病はがん、アルツハイマー病のリスクを高める恐れがあります。
糖尿病はストレートに捉えると「尿に糖が混じる病気」ですが、その本性は血糖値が高い「高血糖」が続くことです。
高血糖は血管のダメージとなり、動脈硬化に拍車をかけてしまいます。
 
その原因は、血糖値を下げるインスリンの分泌力が低下したり、効き目が落ちたりすることです。
これが日本人の糖尿病の95パーセント以上を占めている「2型糖尿病」であり、病因は食生活や運動といった生活習慣病にあります。
 
インスリンは成長因子でもあり、がん細胞も成長させる可能性があります。
とくにインスリンの効き目が落ちるタイプの糖尿病だと、質の低下を量でカバーすべく大量のインスリンが分泌されるので、がんになりやすいと考えられています。
 
国立がん研究センター4069歳の男女10万人を対象に、1990年代から2003年まで追跡調査した大規模な研究では、糖尿病の人はそうでない人と比べて男性で約1.3倍、女性で約1.2倍、がんになりやすい傾向がありました。
部位別の調べると男性では肝臓がんが2.24倍、腎臓がんが1.92倍、すい臓がんが1.85倍、女性では卵巣がん2.42倍、肝臓がんが1.94倍、胃がん1.61倍でした。
 
糖尿病だとアルツハイマー病にもなりやすいことがわかっています。
アルツハイマー病は認知症の一因であり、アミロイドβという特殊なタンパク質の蓄積が引き金になっているという説が有力です。
 
分泌されたインスリンインスリン分解酵素で分解されますが、糖尿病で大量のインスリンが分泌されるとインスリン分解酵素が足りなくなります。
このインスリン分解酵素は、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβの分解も担当していますから、糖尿病でインスリン分解酵素が不足すると、アミロイドβが蓄積してアルツハイマー病になりやすいのです。
 
最近になって糖尿病とアルツハイマー病には類似点があることがわかりました。
 
アルツハイマー病もまたインスリンが上手に使えないために発症するらしいのです。
インスリンは脳内でも作用しており、神経細胞の主要なエネルギー源である糖質を供給する働きを担っています。
この仕組みが何らかの原因で破綻すると神経細胞がエネルギー不足で壊死し、アルツハイマー病が静かに始まるのです。
このことからアルツハイマー病を「脳の糖尿病」と呼ぶ専門家もいます。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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