ココナッツオイルはダイエットに効く?

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ココナッツオイルはダイエットに効く?
 
ココナッツオイルが注目され始めたきっかけは、アルツハイマー認知症への改善効果が認められたことでした。
 
私たちの脳は、通常、グルコース(ブドウ糖)をエネルギーとして使っています。
ところが、アルツハイマー認知症が進むと、脳でブドウ糖を使えなくなってしまうのです。
エネルギー不足になった脳の神経細胞は、働きが悪くなり、記憶力や判断力などが低下してしまいます。
アルツハイマー認知症の人がボーッとして見える原因の一つに、このような脳のエネルギー不足もあるのです。
 
そこで、あるアメリカの研究者が、アルツハイマー認知症の高齢者にココナッツオイルを飲ませたところ、脳細胞が活性化されたのです。
 
ココナッツオイルの主成分である「中鎖脂肪酸」は、肝臓で代謝されて、すぐに「ケトン体」という物質がつくられます。
ケトン体は、脳にとって第二のエネルギー源。
ブドウ糖が不足しているときには、脳は、ケトン体もエネルギーとして使うことができます。
 
ココナッツオイルでアルツハイマー認知症が良くなったのは、ブドウ糖が使えなくなっている脳細胞が、もうひとつのエネルギー源であるケトン体を見つけたからだったのです。
この研究以降、中鎖脂肪酸アルツハイマー認知症の改善に役立つという研究が次々に報告されています。
 
中鎖脂肪酸認知症に効くということは、エビデンスが得られつつあるのは確かです。
中鎖脂肪酸を含む代表的な食べ物がココナッツオイルなので、アルツハイマー認知症の人には、ココナッツオイルの効果が期待できるでしょう。
 
では、認知症ではない一般の人にとってはどうでしょうか。
ブドウ糖をエネルギー源として使えているのに、さらにケトン体も加わったら?
さらに脳細胞が活性化して頭がよくなる……なんて効果があればいいのですが、残念ながらありません。
 
脳は、選べる状態ならブドウ糖を使うのです。
ケトン体をエネルギー源として使うのは、ブドウ糖をエネルギーに変えられない非常時だけです。
 
脳のエネルギー源としてブドウ糖を普通に使える人たちが、ご飯やパン、甘いものを食べて、ブドウ糖を摂りいれた上に、ココナッツオイルを飲んだところで、脳はケトン体を使いません。
ですから、プラスの効果はありません。
余計な油を食べている分、太りやすくなるだけです。
 
ブドウ糖を制限している人なら……
 
ココナッツオイルは、飽和脂肪酸です。
常温でかたまり、動脈硬化を促進するといわれているほうなのです。
 
ただ、ココナッツオイルは、飽和脂肪酸のなかでも「中鎖脂肪酸」が主成分なので、肉に含まれている「長鎖脂肪酸」よりも燃焼しやすい脂肪であることは確かでしょう。
燃焼しやすく体にたまりにくい脂肪であるということが、ダイエットをはじめとした、さまざまな健康、美容にもてはやされている理由のようですが、燃えやすいとはいっても、脂肪は脂肪。
余計なカロリーを摂っているようなものですから、摂らないですむなら、摂らないほうがいいのです。
 
実は、ココナッツオイルを推奨している専門家というのは、たいてい徹底した糖質制限を行なっている人たちです。
糖質制限では、炭水化物をあまり摂らない分、タンパク質や脂質で補って、トータルカロリーを維持します。
その際、肉や魚だけで補うのは大変なので、ココナッツオイルの登場はとても心強い見方になったのです。
 
糖質制限をしているわけではない一般人たちが、真似をしてココナッツオイルを毎日摂りいれたらどうなるでしょうか……。
「人は血管から老化する より」
 
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  筋肉や神経を動かすエネルギーを作るのがビタミンB1神経伝達物質の生成に働くのがビタミンB6、そしてビタミンB12の役目は神経細胞内の核酸やタンパク質などを合成、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてくれません。
 
また、ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12葉酸
 
ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状が出ることは事実です。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
高齢者の
認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
また、ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
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