オリーブオイルは万能?

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オリーブオイルは万能?
 
健康意識の高い方なら、昔は、炒め物のときの調理油としてサラダ油を使っていたけれど、最近ではオリーブオイルを使うようになった――という人は結構多いのではないでしょうか。
 
オリーブオイルというのは、面白い位置づけにあります。
 
細胞膜ではEPAとアラキドン酸の椅子とりゲームが行なわれています。
細胞膜の主要成分は「リン脂質」で、EPAもアラキドン酸も、リン脂質として細胞膜に取り込まれるのですが、EPAをたくさん摂ると、細胞膜に取り込まれていた、アラキドン酸と置き換わります。
 
EPA優位なのか、アラキドン酸優位なのかで、その細胞膜の性質は変わります。
たとえば、白血球は、EPA優位の細胞膜だと穏やかになり、アラキドン酸優位の細胞膜だと荒々しい性質になります。
荒々しい白血球は、炎症を起こして、動脈硬化の原因になったり、アレルギーを起こしやすくなったりするのです。
 
血小板も同様で、EPA優位の血小板は固まりにくく、血液をサラサラにしてくれる一方、アラキドン酸優位の血小板は固まりやすく、どろどろ血液の原因になります。
 
カギを握るのが、「EPAとアラキドン酸の椅子取りゲーム」なのです。
 
一方、オリーブオイルはオメガ9脂肪酸で、この椅子取りゲームには参加しません。
まったくの部外者なので、オメガ9系を増やしても、細胞膜でEPAの椅子を奪われる心配はありません。
 
EPAは酸化しやすいので熱に弱いため、調理油としては向きません。
そこで、調理油としておすすめなのが、オメガ9系のオリーブオイルです。
 
オリーブオイルで調理して、できあがったものや生のものにはアマニ油(オメガ3)をかければ、オメガ6系はほとんど使わなくてすみます。
オリーブオイルは、アマニ油の最強のパートナーなのです。
「人は血管から老化する より」
 
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 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
また、一般にビタミンB群は協力して働いているため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
 
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