「心のむくみ」が「体のむくみ」に

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「心のむくみ」が「体のむくみ」に
 
体が変われば心も変わる……なぜなら私という存在のなかには、「体のむくみ」だけではなく「心のむくみ」も存在しているからです。
もしかしたら、「心のむくみ」のほうが大きな問題かもしれません。
 
ここでいう「心のむくみ」とは、ストレスによるメンタルの低下を指します。
感情的なイライラなども関係してくるでしょう。
 
たとえば、些細なことで会社の上司に怒られている自分を思い浮かべてください。
怒られて嫌な気持ちになるのは仕方ありませんが、その後もずっと不快感がなくならず、一日中イライラ……眉間にしわが寄り、笑顔がなくなり、言葉にとげが含まれ、周りの人につい当たりちらしてしまったり……。
 
お気づきかもしれませんが、これが心のむくんだ状態です。
 
パッと切り替えられればいいのですが、なかなかそれができないのだとしたら、きっと体もむくんでいるのです。
 
体調が悪いときに嫌なことをいわれたら、いつもよりイライラして、その不快な感情をずっと引きずってしまうでしょう。
 
心と体はつながっていますから、これも当然といえば当然。
むくみを上手にケアしていかないかぎり、心の管理も体の管理も、どんどん覚束なくなっていくでしょう。
 
では、心のむくみと体のむくみをつなげているものは何か?
そこで注目されるのが自律神経のトラブルです。
 
自律神経は、活動時に働く交感神経と、リラックスしたときに働く副交感神経の二つに分けられ、それぞれが状況に応じて使い分けられています。
 
わかりやすくいえば、交感神経がアクセルで、副交感神経がブレーキ。
 
そして、この交感神経は、血管を収縮させ、体を緊張モードにする働きがありますから、いつもアクセルばかり吹かして頑張っていたら、血流はどんどん滞り、体のむくみにつながります。
 
同様に、心のむくみも、交感神経が過剰に働いていると生じます。
 
「交感神経の過緊張→血流の停滞」が続けば、体のむくみのみならず、頭痛、肩こり、冷え症、生理不順なども引き起こされますから、アクセルを踏めば踏むほど、体に負荷がかかり、心の切り替えも難しくなっていくのです。
 
また、体臭に現われる場合もあります。
オヤジ臭、加齢臭は、年をとったら誰もが悩まされるというわけではありません。
こうした体の嫌な臭いも、ストレスによる自律神経のアンバランスが深く関わっているのです。
 
まずは心と体のつながりを理解し、ほんの少しでも構いません、ストレスがたまったら心をゆるめるようにすることです。
 
「いまちょっと、むくんじゃってるかもな」
 
気分の優れないときは、ちょっと立ち止まって、自分にそう問いかけてみてください。
 
「ちょっとむくんでいない?」「やっぱり、むくんでるかも」――相手が親しい人であったならば、そんな会話を交わしてもいいかもしれません。
合言葉が生まれると、それだけで気持がリセットしやすくなるからです。
すると、徐々に心に余裕が生まれてきて、副交感神経のスイッチが入ります。
 
こうして見ていくとわかると思いますが、心をゆるめ、ゆとりを持って過ごすことが、むくみを防ぐ最大の秘訣なのです。
 
一生懸命な状態から少し離れ、ただねじを少し緩めるだけでいいのですから、それは誰でも実践できます。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
また、ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
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