季節の変わり目に体調を崩す理由
五月病に関しては、無視できない原因も考えられます。
それは、五月が「季節の変わり目」であるという点です。
そもそも日本のように四季の移ろいがある国は、季節ごとに自律神経のバランスが変化するため、外部の環境の影響を受けやすいところがあります。
もう少し正確にいうと、自律神経は気温の影響を受けやすいのです。
たとえば、秋から冬にかけて気温が徐々に下がってくると、私たちの体は体温を上げて対応しようとするため、交感神経の働きによって血管を収縮させ、血圧を上げることで血のめぐりをよくしようとします。
一般的に、寒くなると風邪をひく人が増えるといわれています。
また、インフルエンザにかかるのも基本的には冬季ですが、風邪やインフルエンザの原因は、寒さそのものにあるのではありません。
そうだとしたら、平均気温の低い東北や北海道の人のほうが罹患率は高くなるはずですが、そうした地域差はほとんど見られません。
どの地域でも、風邪やインフルエンザにかかる人はかかるのです。
では問題はどこにあるのでしょうか?
そこで注目されるのは気温の変化です。
秋から冬にかけて気温が下がると、交感神経が優位になりますが、それと同時に血液中では「顆粒球」の数が増えていきます。
一方、冬から春にかけて気温が上がっていくと副交感神経が優位になり、「リンパ球」が増えます。
この顆粒球もリンパ球も、免疫細胞と呼ばれる白血球の一種。
ともに役割分担しながら菌やウイルスを退治しているのですが、自律神経のバランスが狂ってしまうと、この分担がうまくいかなくなり、結果として免疫力が下がってしまうのです。
感染症が増える一番の原因は交感神経過剰によるリンパ球の減少にあることがわかっています。
つまり、季節の変わり目に交感神経になってしまうような、ストレスの多い日常を過ごしていると、当然、感染症にかかるリスクが増すことになります。
いってしまえば、むくんでしまうような生活を続けていると、季節の変わり目に体調を崩し、感染症にかかりやすくなってしまう、ということなのです。
もちろん、その根本には腸のむくみが深く関係しています。
腸は免疫の母体となる器官です。
つまり、腸がむくんでしまえば免疫力も落ちる――ここにもむくみの原因が深く関わっていることがわかるでしょう。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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