一人で背負い込む必要はない

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一人で背負い込む必要はない
 
中高年の男性の中には、「仕事一筋」という方が少なくありません。
家庭のことは奥さんに任せ、特に趣味も持たず、遊びにも行かず、朝から晩までひたすら働き続ける……。
そんなイメージです。
 
もちろん、「仕事が楽しくて仕方がない」「やりがいがあって、日々充実している」という方もいるでしょう。
それも悪くはないのですが、脳の健康という意味では、いささか危険でもあります。
 
まして「他にやることがないから」とか、「生活のために仕方なく」という理由で「仕事一筋」になっているとすれば、もっと気をつけたほうがいいでしょう。
いずにせよ、生活に精神的な余裕を持たないことは、さまざまな弊害をもたらします。
「この道しかない」「他に行き場はない」と思い込んでしまうことが、自身に多大なストレスを与えてしまうのです。
 
よく指摘されるように、日本では年間、2万5000人近い方が自ら命を絶っています。
その理由はさまざまでしょうが、精神的に追い込まれ、場合によってはうつを発症してというケースも少なくありません。
 
私たちはなんとなく、「逃げてはダメ」「周囲に迷惑をかけてはいけない」「責任を放棄するな」と教えられてきました。
そのせいか、大きなストレスを受けているにもかかわらず、「受けていない」または「受けてはいけない」と自分に言い聞かせ、ますますストレスを溜め込んでしまう方もいます。
一見すると“美徳”のようですが、それによって自分自身が壊れてしまっては元も子もありません。
 
むしろ、積極的に逃げていいと考えています。
会いたくない人がいたら会わない。
行きたくない場所には行かない。
仕事が辛いなら、「いざとなったら辞めてもいい」と楽観的に捉えられるようにしておくことが大事なのです。
 
 これは、今すぐ就職先を探しておこうという話ではありません。
「この職場以外の道もある」と頭の片隅に入れて、自分を追い込まないようにするということです。
あるいは仕事で落ち込んだとき、気分を切り替えられるような趣味や楽しみを用意することも、「逃げ道」の一つです。
 
 いずれにせよ、逃げることに後ろめたさを感じる必要は無いと思います。
それによってストレスを減らし、心を平穏に保てれば、脳へのダメージも減らせます。
結果的に、仕事のパフォーマンスも上がるはずです。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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