人は見かけによるもの

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人は見かけによるもの
 
「人は見かけによらない」と言いますが、脳との相関で言えば、「見かけどおり」ということがよくあります。
 
例えば、かつて高齢者を対象に多くの研究をしていたとき、高齢でもパリッとした身なりの方の脳の画像は、概して若々しかった覚えがあります。
 
必ずしも高価なものを身につけているわけではありません。
しかし服にしても靴にしても、あるいは髪形やヒゲなどにしても、少しずつ行き届いているという印象です。
当然、そういう方は受け答えもしっかりしていました。
 
おそらくこれは、偶然ではありません。
おしゃれに興味があるかどうかという問題ではなく、身なりとは社会性を象徴するものだからです。
人に会う以上、相手に不愉快な思いをさせないとか、みすぼらしいと思われたくない、少しでもよく見せたいという感覚を持っているかどうかが重要なのです。
 
もちろん、高齢になってから急に身なりに目覚めたというわけでもないでしょう。
きっと若いうちからいろいろな人に接し、その過程で「自分をどう見せるか」という意識を養ってきたのだと思います。
 
これは脳にとって、きわめて重要です。
どんな形であれ、社会とかかわりを持ち続けることは、認知症予防の大きな力になるからです。
身なりに自信を持てば、それが人に会うモチベーションになる。
人と会って話せば、必然的に頭を使う。
常に「相手は何を考えている?」「こういう話をすると喜ばれるかな」「これを言ったら怒られるかな」ということを考えながら会話のキャッチボールをするものでしょう。
 
つまりコミュニケーションが増えれば、脳への刺激も増えて体積の維持につながるわけです。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質が増えるといわれています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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