朝起きたときの首回りの汗は緊急サイン

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朝起きたときの首回りの汗は緊急サイン
 
朝起きたとき、パジャマやシャツの首回りだけ冷たくなっていることはありませんか。
このような汗を東洋医学では「盗汗(とうかん)」といいます。
盗汗は体のバランスが悪い状態になっていることのあらわれです。
体からの緊急サインと受けとって、すぐに休息をとるなど、体を休めることを考えましょう。
自分では気づいていないかもしれませんが、体はとても弱っています。
 
寝汗でも、全身にかく汗ならば問題ありません。
体の温度を少し低めにするよう、体温調節のためにかく寝汗は、生理的なものです。
 
ほかはぬれていないのに、首回りだけパジャマがびっしょりになるほどかく汗が、注意が必要な盗汗です。
自律神経失調症の特徴的な汗で、極端に疲労している人や、うつ症状の強い人に出やすいものです。
 
首周りだけどうして汗をかくのか、それは体の陰陽のバランスがくずれてしまっているためです。
陰陽で考えたとき、夜は陰、昼は陽の時間です。
陰の時間になると、人間の体も体温が下がり、体が少し冷たくなって心拍数も少なくなります。
血のめぐりが少しおさまることで、ゆっくり眠ることができます。
 
寝ていて首回りに大量の汗をかく人は、陰の時間であるはずの夜に、陽の力が強くなってしまっていると考えられます。
体の中で、より陽が強い部分は上半身なので、首回りと頭に汗をかき、朝、起きたときに頭の汗は枕に吸収されてしまっているので、首回りだけがぬれた状態で残ります。
 
盗汗をかく人は、体の中の陰陽が逆転してしまっているために、深く眠ることができません。
疲れもうまくとれずに、蓄積されてしまいます。
 
体の中の陰が不足して陽の力が強くなっているこうした状態を、「陰虚」といいます。
陰虚のためにかく汗は、ベトベトと粘りのある、まとわりつくような汗です。
運動したときにかくサラサラした汗とはまったく違い、いくらたくさんかいてもデトックスにはなりません。
 
昼間、起きているときにもベトベトした汗をかく人がいますが、これは気が足りない「気虚」からくる汗です。
むくみが出たり、疲れやすかったりする状態で、これはこれで問題ですが、寝ている間にかく盗汗とはまた異なります。
 
陰虚の人の特徴として、体を冷やす材料をもっていないことから、足や手のひらが熱っぽくなることがあげられます。
そのため、足の裏が湿っていたり、足がくさくなったりしがちです。
 
女性は月経前後や更年期に陰虚になりやすく、男性では30歳前後に多くみられます。
足や、手のひらに熱をもっているときや、陰虚になりやすい年齢では、とくに盗汗を見逃さないようにしましょう。
 
盗汗をかくような状態が続くと、自律神経の乱れから会社に行けなくなるなど、うつの症状が本格的になってしまうことがあります。
また、陰虚は血・水が不足している状態のため、血のめぐりが悪くなり、血を流そうと働く心臓にダイレクトに負担がかかります。
心臓が疲れきってしまう状態が何年も続くと、心臓の病気を引き起こすこともあります。
 
朝起きたときに、気持ちが悪いくらい首回りに汗をかいている日が2~3日でも続いたら、すぐに体を休め、体のバランスを整えるべきです。
「深い疲れをとる自律神経トリートメント より」
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12の働き
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