重い後遺症が懸念される脳梗塞

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重い後遺症が懸念される脳梗塞

メタボリック・シンドローム脳梗塞の発症に及ぼすリスクについては日本では明らかなデータがまだ提出されていませんが、脳梗塞によって仕事や家庭生活に大きな支障を来たすように人は少なくありません。
メタボリック・シンドロームの影響を考える際に、脳梗塞にも着目しておきたい理由です。

脳には首から頭部にかけて走る4本の太い動脈(2本の内頸動脈と2本の椎骨動脈)とそこから派生した細い無数の動脈が血液を供給していますが、これらの動脈が動脈硬化などで破れたり詰まってしまうと、脳卒中と総称される症状が現れます。
主に高血圧によって血管壁が破れて起こる脳出血と、血管が詰まってしまう脳梗塞の2つに分けられます。

このうち、脳梗塞には、ラクナ梗塞(主に高血圧によって小さな梗塞ができるもの)、心原性脳塞栓症(不整脈が原因で心臓の心房の動きが弱まり、澱んだ血液によって血栓が生まれ、それが脳血管を詰まらせるもの)などのタイプがあります。
そして、動脈硬化によるプラークが引き金となって血液が供給されなくなるタイプはアテローム血栓脳梗塞と呼ばれます。

このアテローム血栓脳梗塞は喫煙やメタボリック・シンドロームが危険因子です。
動脈硬化が進むと、めまい、記憶力の低下、一時的に脳の血流が途切れて意識障害が発生する一過性脳虚血発作(T-A)が起こりやすくなります。
そして、アテローム血栓脳梗塞が発症すると、マヒが起こったり言葉が出なかったりします。
ひどい場合は脳の組織が腫れ上がって死に至ります。

もちろん、死亡に至る重症のケースや長期的なリハビリテーションが必要なためにリハビリ専門病院などへ転院するケースもありますが、入院の初期の段階で退院や自宅療養、リハビリテーションの予定が組める軽症のケースもあります。
後者は、麻痺が軽かったり嚥下障害(食べ物や飲み物が摂りづらくなる)や失語症などの後遺症が見られない方や一過性虚血発作の方の場合です。
ただし、初期の段階で神経症状の悪化や意識レベルの低下などが現れ、症状が進行するケースも少なくありません。

治療としては、脳梗塞の前段階である一過性脳虚血発作を起こした場合にその適切な対応がポイントです。
一過性脳虚血発作は脳の細い動脈が血栓のために細くなったり詰まったりして、半身の麻痺やしびれ、軽い言語障害などを引き起こします。
それでも、数分から数時間で血栓が溶けるなどして症状は回復します。
したがって、大した発作ではないととかく考えられがちですが、再発の可能性は高く、やがて脳梗塞を発症する割合が大きいと言われています。

そして、脳梗塞の治療としては発症してからすぐにウロキナーゼを動脈に投与する血栓溶解療法が行なわれます。
医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士などのスタッフによる治療、服薬指導、栄養指導、生活指導などが、再発予防や機能予後の向上のために大切になります。

なお、脳・心血管疾患のほか、メタボリック・シンドロームが大きく関係する動脈硬化は、大動脈や末梢の血管でも障害を引き起こします。
胸部から腹部にかけて通り、心臓につながる大動脈では、腹部大動脈の血管壁にこぶ状の膨らみをつくり、それが破裂・出血する大動脈瘤や、大動脈の血管壁に裂け目ができ、そこから血管壁の内部に血液が流れ込む大動脈解離などの病気を引き起こします。
末梢の血管では、特に大動脈につながる太ももやふくらはぎなどの血管に動脈硬化ができやすく、痛みを生ずる閉塞性動脈硬化症が要注意です。
メタボリック・シンドロームを知る より」

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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html