食べてから2時間後が最も能率がよくなる理由

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食べてから2時間後が最も能率がよくなる理由

食事は、体だけでなく、脳への栄養補給にもなりますが、脳への効果が高まるのは、食後2時間を経過したころです。
勉強もそのころが最もはかどるはずです。

食事をすると、血糖値が上がっていきますが、それと同時に脳内ではFGF(繊維芽細胞成長因子)という物質が増加します。
このFGFは学習効果を高めると報告されている物質で、FGFが最も増えるのは、食後2時間あたりです。
その時間帯は、通常の1000倍にもなっているので、その時間にしっかり机に向かえば、学習内容がよく身につくはずです。

ですが、食べてから5時間もたつと、FGFの量は通常に戻ってしまいます。
そう考えるなら、食べてから2時間後あたりに、仕事や勉強のピークが来るよう計画を立てることです。

なお、食後すぐに勉強を始めても、なかなか頭に入らないのは、摂取した食物を消化するために、血液が胃袋に集まっているからです。
脳に行く血液は少なくなりがちで、下手すれば眠くなります。
食後すぐに勉強を始めるのは、効率的な方法とは言えません。
「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ビタミンB12とは
http://www.endokoro.com/