老化予防には毎日の運動が不可欠

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老化予防には毎日の運動が不可欠

病気予防、老化予防に毎日の運動が欠かせないということは、一般によく知られるようになってきました。
運動はからだだけでなく、脳にもよい影響を与えます。

運動が健康維持によい影響を与えるのは、体力維持に効くからです。
体力には運動したり、からだを動かしたりするときに必要な「行動体力(筋力・瞬発力・平衡性・柔軟性・全身持久力など)」と、病気やストレスなど外部からの刺激からからだを守る「防衛体力(免疫力・抵抗力など)」があります。
どちらも健康維持には欠かせないものです。

行動体力と防衛体力はそれぞれ関係し合っていて、そのベースとなるのが全身持久力です。
全身持久力とは、日常活動したり、運動したりするときに、疲れを感じず、どのくらい維持できるかという力のことを言います。

全身持久力が高いかどうかは、生命を維持するうえでとても大切です。
さまざまな研究から、全身持久力が高い人ほど健康で長生きできると考えられるからです。

全身持久力があるかどうかは、「最大酸素摂取量」と「筋力」にかかっています。

最大酸素摂取量は、酸素を体内にどの程度取り込むことができるかを数値で表わしたもので、通常、体重1kgあたり1分間に最大何mlの酸素を摂取しているかで判断されます。
最大酸素摂取量が大きければ大きいほど、全身持久力が高いと判断されます。

小林寛道東京大学教授が行った、トレッドミルを使った調査によると、一般成人の20歳代の最大酸素摂取量が42.7ml/kg/分だったのに対し、40歳代では約36ml/kg/分、60歳代では約29ml/kg/分と、加齢とともに低下しています。
もっともこれは一般の人の場合で、日頃から運動している人は40歳代で49.9ml/kg/分、60歳代で46.2ml/kg/分と一般成人の20歳代よりも高い状態を保っています。

このように、日頃から運動していれば最大酸素摂取量を高い状態に保つことができますし、筋力の低下も防ぐことができます。
脳はもちろん、全身の老化を予防するには、日頃から運動習慣をつけて、全身持久力を保つよう心がけましょう。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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≪ビタミンB12の老化防止効果≫

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
<参考記事>
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=173
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=2273