【老化予防の基本は生活習慣】脳力を高める「食事」と「運動」と「睡眠」
脳はもちろん、全身の機能は加齢に伴って衰えていきます。
これは「老化」と呼ばれるもので、自然なことであり、老化をストップすることはできません。
ただ、老化のスピードは人によって異なります。
もちろん、持って生まれた性質や体質も関係しますが、食事内容や運動する習慣があるかないか、質のよい睡眠がとれているかなど、日常生活のすごし方も大きく関係しています。
食事でとる栄養素から人間のからだができているのですから、老化に食事が関係しているのは当たり前のことです。
何を食べるかによって、どんなからだになるかが左右されるのですから。
さらに、食べる量やタイミングも大事です。
食べすぎは肥満を招き、動脈硬化が進行して血管の老化を招きます。
血管の老化は生活習慣病を引き起こすだけでなく、全身の老化も早めることになります。
動脈硬化のリスクが少ない食事や食べ過ぎ予防を心がけるだけで脳の老化防止につながります。
血管内に流れている血液は、全身の細胞に栄養や酸素を送っています。
生きていくうえで必要なエネルギーは、細胞内で栄養や酸素からつくられていますから、血液循環が悪いと十分に行き届かなくなります。
血行が悪くなるのは動脈硬化のほかに、運動不足も影響しています。
運動すれば全身の血行がよくなり、すみずみの細胞まで血液が送られます。
さらに、ふだんから運動している人ほど、血液で送る酸素の量が多くなるので、運動している人は酸素が十分に送り届けられて、脳の活性化につながります。
もうひとつ忘れてならないのが睡眠です。
睡眠不足の状態が続くと、脳はもちろん、心身ともに疲れがとれません。
大脳は睡眠中に、起きている間に覚えた情報を整理しているという説もあります。
毎日運動する習慣をつけ、食事内容に気をつけ、質のよい睡眠をとれば、脳の老化をより遅くすることができます。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
≪ビタミンB12の老化防止効果≫
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
<参考記事>
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=173
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=2273