眠りたくない人急増中!

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眠りたくない人急増中!
 
「忙しいので、寝る間も惜しい」
「どうして人間は寝なければいけないのだろう」
「もっと時間がほしい。寝るなんてもったいない」
 
24時間社会の現代では、不眠症に悩む人の一方で、このようにつぶやいている人は多いと思います。
ですが、眠りは人間にとってとても大切なものなのです。
 
一日の睡眠時間を仮に8時間とすれば、私たちの人生の三分の一は、ベッドの中にあることになります。
このことをよく考えてみてください。
80年の人生なら、私たちはじつに27年間近くを寝て過ごしていることになります。
 
人生そのものと思っている残りの三分の二も、この寝ている時間があるからこそできています。
「寝る間を惜しんで活動したい」という人も、その活動時間を支えているのは睡眠だということをよく認識してください。
脳にも身体にも、睡眠という時間が必要なのです。
 
いま、生体リズムが不規則なまま活動している人が多くなっています。
24時間社会とは、昼間は活動して、夜は休むというサイクルを無視した社会です。
そのなかで暮らしていれば、便利さの前に生体リズムはかすんでしまい、昼夜逆転でも問題なしと思ってしまいます。
 
こうした風潮の根底には「人間の身体は壊れない」という思い込みがあると思います。
しかし、当然のことながら、人間は機械ではありません。
いえ、機械だって保守点検をおこたれば調子が悪くなってしまいます。
 
現代は人間が“使い捨て”になっている時代です。
働ける人は働けばいい。
働けなくなった人は使わなければいい、と切り捨てていく。
一人の人間が働けなくなったとしても、その方にとっては大変な問題ですが、社会的には代わりはいくらでもいるから「病気してかわいそうに」ですまされてしまいます。
 
そこには「なぜ働けなくなったのか」という視点がありません。
それで大丈夫なのでしょうか。
「病気をせずに働く」「より冴えた状態で働く」ためにも、サーカディアン・リズムと睡眠をおろそかにしない生活に、意識を改めていただきたいと思います。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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