よく眠るためのヒント

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よく眠るためのヒント
 
<寝入りばなの深い睡眠が大事>
 
成長ホルモンは、痛んだ細胞の修復や、脂肪の分解を促すほかに、たんぱく質や炭水化物の代謝を調節してくれます。
そうした働きによって、何歳になっても体のバランスを整え、睡眠中に基礎代謝を高め、リフレッシュする役割を果たしているのです。
成長ホルモンの分泌量は20歳ごろがピークで、その後は徐々に低下していきます。
過度に減少すると、見た目にも、肌の弾力がなくなり、太り、骨が細くなります。
活力がなくなり、老けた感じにもなります。
年齢に関わらず、成長ホルモンは運動後と睡眠中に多量に分泌されます。
とくに、睡眠中の分泌については、寝入りばなの深い睡眠から3時間くらいがもっとも分泌量の多い時間帯です。
ですから、ベッドや布団に横になったら、ストンと深い睡眠に入れるような習慣づくりをすることが肝心です。
 
<よく眠るためのヒント>
 
○上手に昼寝をする
昼寝と認知症に関しての興味深い報告があります。
1時間以上、昼寝をする習慣のある人は、そうでない人の2倍近く認知症になる確率が高いというのです。
他方、毎日の昼寝を30分以内にすると、認知症になる確率を5分の1ぐらいに減らすことができるといいます。
これは要するに、30分以内の適度な昼寝は認知症を予防し、1時間以上の長い昼寝は認知症になる確率を高めるということです。
夜眠れないので睡眠薬を使用する高齢者も少なくありませんが、これだとどうしても寝過ごしてしまい、昼寝はしなくなります。
睡眠薬を使う場合でも、8時頃までには起きて、昼寝をする習慣をつくってください。
ベッドや布団に寝そべって昼寝をするとき、テレビを見たり、ラジオを聞いたりしながらうつらうつらしていることがあります。
これをくり返していると、夜ベッドや布団に横になってもなかなか寝つかれなくなります。
ベッドや布団は、あくまで睡眠のためだけ使いましょう。
そうすることで、ベッドや布団に横たわったらストンと眠りに入るという習慣が身につくようになります。
 
○太陽に逆らわない生活をする
朝の決まった時間に起き、夜の決まった時間に寝るようにします。
朝起きて太陽の光を浴びてから14時間から16時間後に、睡眠のためのホルモンである「メラトニン」が分泌されて、自然に眠たくなります。
昼夜逆転の生活を送っていると、免疫力が下がり、自律神経やホルモン分泌のバランスが悪くなって病気になりやすくなります。
昔から、夜明けとともに起き日没とともに寝る生活が健康にいいといわれてきました。
いい睡眠の基本はやはりここにあります。
 いまの時代、そのとおりの生活は難しいでしょうが、中高年になって時間の余裕ができたら、ぜひそれに近い生活を心がけてください。
一度限りの人生ですから、病気にならないように生活してほしいのです。
 アルツハイマー認知症の場合の睡眠障害は、体内時計が壊れてしまうことで起こることが多いですが、体内時計のリズムを取り戻すには、朝日が昇るくらいの時刻に早起きをして、太陽の光を浴びることが、かなり効果的です。
 これを光療法として取り入れる介護施設も徐々に増えつつあります。
 
○夕方以降は水分を摂りすぎない
 年を取るにつれて水分に対する感受性が低くなり、喉の渇きも感じにくくなります。
その分、水分補給が減ってしまい、脱水状態になっても気づかずにいることがあります。
ですから、日ごろから水分の摂取を心がけるようにしなければなりません。
 ただし、高齢になるとどうしてもトイレが近くなるため、日中水分を摂りすぎると夜中にトイレに行く回数が増えてしまいます。
トイレに行ったあとベッドや布団に戻っても今度はなかなか寝つけず、そのまま朝を迎えてしまうこともあります。
それでは熟睡できないので、とくに寝る前の水分摂取は、口腔をぬらす程度にしてください。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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