悪い習慣を変える三つのステップ

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悪い習慣を変える三つのステップ
 
人間はどうしてものを必要以上に食べようとするのでしょうか。
そこで、人間の行動について少し分析してみたいと思います。
 
私たちが、「食べる」「酒を飲む」「タバコを吸う」のは、習慣という選択行動の一つです。
人間はそれを論理や意思によって選択し、決定しています。
その根拠となるのは、個人の価値観や人生観ですから、もし、選択行動を変えようとするなら、その人の人生観、価値観にまで働きかけるような新しい動機付け、モチベーションが必要となります。
 
たとえば、医師が患者に、「タバコは体に良くないからやめなさい」「糖尿病の危険があるから、体重を少し落としてください」といくら言っても、患者がすぐそれに従うことはないでしょう。
 
その段階では、「病気への恐れ」より、吸いたい、食べたいという「欲求」のほうが強いからです。
 
自分の納得のいくモチベーション、人生観を変えるほどのモチベーションを見つけられない限り、それをやめることはできず、体に良くないとわかっていても、正しい食習慣にはつながりません。
 
それが、たとえば「口臭を消してグループ活動に参加したい」とか「スマートになって、流行の腹を着こなしたい」など、具体的な動機があると、禁煙や減量にも取り組もうという気になるのではないでしょうか。
 
習慣を変えるためには、次の三つのステップを踏む必要があります。
 
     医師や看護師などから、病気や病気予防に関する正しい知識を得る。また、信頼できる書物から情報を得るのもいい。
     与えられた知識を自分のものとして受け止める。自分の習慣の問題点を整理し、病気になる危険性について真剣に考える。
     習慣を変えるための対策を立て、絶対に続けようという強い意志を持つ。
 
このステップに従えば、悪い習慣はあらたまっていくでしょう
 
生活習慣病対策に悪い習慣はあらためるといっても、その習慣が生んだ肥満や高血圧には、痛みや不快感などの症状がありませんから、進行の度合が把握できず、モチベーションは難しいかもしれません。
でも、健康について、真剣に長期的な視点でとらえるようになると、悪い習慣も自然と改善されていくと思います。
 
また、モチベーションに「自尊心」を取り入れるのもいいでしょう。
 
「自分が決心したからには、タバコはやめなければならない。自分はやめられるのだ。自分の意思決定は続くのだ」
 
そう信じるのです。
心理学者は、自尊心によって人間の心理状態は高められ、最後には、自己表現に達するのだといいます。
そして、この場合の自己表現とは、タバコをやめることなのです。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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