誤嚥性肺炎対策に「口」ストレッチする

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誤嚥性肺炎対策に「口」ストレッチする
 
誤って飲み込むのは食べ物ばかりではありません。
 
自分の唾液を誤嚥してしまうことがあるのです。
 
唾液は口の中の唾液腺から分泌されます。
 
口の中には、口腔内常在菌という菌が300400種類も生息しています。
 
口腔内常在菌は、目に見えないくらいに小さい有害な異物が、口から体内に入り込むのを未然に防ぎます。
つまり、私たちの生命維持になくてはならない、よい菌なのです。
 
しかし、これらの常在菌が唾液に乗って肺に行ってしまうと、途端に悪玉に転じて、炎症を起こします。
 
肺は無菌に保たなければならない場所です。
 
「それならば、唾液が出ないようにすればいい」
 
と思われるかもしれませんが、唾液をコントロールすることは至難の業です。
 
食べ物の誤嚥を予防するのであれば、絶食にして点滴管理とすればよいのですが、唾液を止めることはできません。
 
気管を切開して、気管に入り込んだ唾液を直接吸引することもありますが、相手は唾液です。
百パーセント吸引することなど不可能です。
 
ましてや、舌苔に生息している細菌が、息に混じって吸い込まれていくのを防ぐなど、できようはずがありません。
 
そこで、誤嚥性肺炎を予防するために口腔ケアが必要である、といわれています。
 
手術直後の患者さん、あるいは要介護高齢者の口腔内をきれいにし、あらかじめ口腔内側菌を減らしておけば、仮に唾液を誤嚥しても、肺に吸引される細菌数が少ないので、肺炎発症をかなりの率で抑えられるのです。
 
口の中をきれいにする口腔ケアにとどまらず、さらに一歩進んで、手術直後の虚弱になっているとき、高齢者の抵抗力が落ちているときにこそ口から食べる、話すといった口の機能を積極的にトレーニングするべきだ、と考えています。
 
繰り返しになりますが、食べる、話すといった機能が低下してくると、唾液の自浄作用が働かなくなりますので、口腔内細菌の繁殖がさかんになり、その分誤嚥性肺炎になりやすいのです。
 
「口から食べるなんて、とても無理」
 
 と決め付けないでください。
 
 週に1度、ひと口のゼリーであっても、誤嚥性肺炎にかかりにくくなる効果はあるはずです。
「長生きは「唾液」で決まる! より」
 
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すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえで、もっとも重要なビタミンとされています。
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