血管をしなやかに保つ

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血管をしなやかに保つ
 
からだのすみずみまで酸素と栄養を運んでいる血液。
その通り道である血管がしなやかに健康であることは、からだを若々しく保つ決め手となります。
 
最近よく血管年齢という言葉を耳にしますね。
血管年齢とは、血管の老化の進行具合を示すもので、これが年相応か、それより低いようであれば問題ありませんが、実年齢よりも高いケースが少なくありません。
 
その原因は、日々の生活習慣。
過食や欠食、高脂肪食や甘い物の摂り過ぎ、頻繁な外食やコンビニ食、喫煙や大量飲酒、ストレスや運動不足など、さまざまな要因がからみ合って、血液中の悪玉コレステロールを増やして、やがて動脈硬化を起こします。
これこそが血管の老化といわれるものです。
 
動脈硬化はすべての生活習慣病の引き金ですから、血管の老化を防ぎ、血液がサラサラと流れる状態を維持することが、若々しさを保つ秘訣
百寿者の欠陥は実年齢よりはるかに若い人が非常に多いのです。
 
しなやかな血管を維持するためのポイントは、腹七分目です。
摂取カロリーを制限すれば、悪玉コレステロールも減り、動脈硬化の予防につながります。
そして腸内環境も重要。
腸の働きが正常ならば、老廃物の排出を促し、必要なものだけを吸収して血液に送り出すので、血管もいい状態が保たれます。
 
若々しい血管には「青魚」とヨーグルト
 
 血管を健康にする食品の筆頭は、青魚でしょう。
オメガ3脂肪酸DHAEPAを豊富に含む青魚は、血栓予防、血管の詰まりを防ぐ、血液をサラサラにする、中性脂肪を減らす、善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす、活性酸素による血管のダメージを防ぐなどの効能が確認されており、まさに血管の特効薬のような存在。
週に2~3回は食卓に上げてほしいものです。
 
 エクストラバージンオリーブオイルも同様に、善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールが血管の内腔にたまるのを防ぐ効果があることがわかっており、心臓病や脳梗塞の発作を防ぐためにすすめる医師もいるほどです。
1日に大さじ1杯程度飲むか、料理に使うといいでしょう。
 
 血栓予防では、納豆が群を抜いています。
ナットウキナーゼには血栓を溶かす作用が判明しているのです。
さらに、ネバネバ成分のムチンは血糖値を下げ、血液サラサラ状態に保ってくれます。
 
 ヨーグルトは、豊富な乳酸菌が腸の善玉菌を増やして、腸内環境を整えますが、さらに便秘を解消して腸内をきれいにするデトックス効果もあります。
 
《血管の老化予防ににおすすめの食材&発酵食品》
 
青魚
血管の老化を防ぐDHAEPAが豊富
 
エクストラバージンオリーブオイル
善玉コレステロール増強と、悪玉コレステロールの血管沈着を防ぐ
 
タマネギ、にんにく、青じそ
血栓を予防する
 
こんにゃく
食物繊維が血管を掃除する
 
納豆
血栓を溶かすはたらきがある
 
ヨーグルト
腸内環境を整え、便秘を予防する
 
※血管年齢
血管の老化、具体的には動脈硬化の状態を知る目安。
「腸を元気にしたいなら発酵食を食べなさい より」
 
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのがの基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある発酵食品には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
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