就寝前のコップ1杯の水が心筋梗塞や脳卒中を防ぐ

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就寝前のコップ1杯の水が心筋梗塞脳卒中を防ぐ
 
 無意識の脱水を起こしやすいのは、40代以降の働き盛り世代です。
その理由は3つあります。
 
ひとつ目は、加齢とともにのどの渇きを感じる脳の機能が低下するためです。
ようやく自覚したときには、すでに脱水に陥っているケースが少なくありません。
 
二つ目は、腎臓の機能が落ち、尿が薄くなって体液が失われやすいからです。
腎臓では、尿を出す前に水分と電解質を再吸収しています。
この再吸収能力が落ちるため、尿として多くの水分が出やすくなり、脱水を起こしやすくなります。
 
三つ目は、高齢になるにつれて尿の量とトイレの頻度が増えるためです。
体液が減らないように働くホルモンが減るのが原因です。
トイレに行くのが億劫だからと意図的に水分を制限してしまうと、脱水は進みやすくなります。
 
働き盛り世代に多い心筋梗塞脳梗塞といった発作は、睡眠中と早朝6~8時までに多発していますが、その背景には脱水症状もあります。
 
寝ている間は脱水を起こしやすく、血液がドロドロになりがちです。
そのうえ血圧が下がって血液がゆっくり流れるため、心筋梗塞脳梗塞の原因となる血の固まり(血栓)が生じやすくなります。
 
汗をかいていなくても、私たちは呼気や皮膚などから知らない間に水分を失っています。
これを不感蒸泄と呼びます。
不感蒸泄は1日に体重1kgあたり15ml前後になります。
体重70kgだと1日1リットルもの水分を失っているのです。
睡眠時間が8時間なら、寝ている間に300ml以上の不感蒸泄が起こっている計算となり、これを補わないことが、睡眠中と早朝6~8時に心筋梗塞脳梗塞など脳卒中のリスクが高くなる一因です。
 
睡眠中にトイレに行くのは面倒だという理由で、寝る前の水分補給を控えると脱水しやすくなって危険です。
よく、「夜中にトイレに起きて困る」という悩みを聞きますが、その原因は実は、トイレに行きたくなったから目が覚めるのではなく、「眠りが浅くて目が覚めたからトイレに行く」わけです。
寝る前に水を飲んだから夜トイレに行く回数が増えた、と思うのは間違いです。
 
睡眠中や早朝の脱水を防ぐためにも、寝る前にはコップ1杯程度の水を飲みましょう。
また、寝室に水を準備して、トイレに起きたときに飲めるようにしておくことも重要です。
そして朝起きたら、まずはコップ半分から1杯の水を飲んで脱水を防いでください。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
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