
ホルモン分泌量は脳がコントロールする
ホルモンの司令塔は間脳にある視床下部です。
視床下部は血液中のホルモン濃度を常に監視して、ホルモンを必要とする事態が発生すると、すぐ下にある脳下垂体を刺激し、ホルモン分泌を促します。
脳下垂体は、甲状腺、副腎皮質、卵巣などの特定の器官に指令を与え、ホルモンが分泌されます。
ホルモンの量が過剰になると、「多すぎる」との情報が視床下部や脳下垂体にフィードバックされ、分泌を抑制。
こうしてホルモン濃度は正常に保たれているのです。
女性ホルモンを例にとってみましょう。
血液中の女性ホルモン濃度が不足しているという情報を視床下部がキャッチすると、脳下垂体から性腺刺激ホルモンを分泌。
その刺激によって、卵巣から女性ホルモンが分泌されます。
女性ホルモンの分泌が過多になると、血液中の女性ホルモン濃度が上がり、脳が性腺刺激ホルモンの分泌を抑制。
逆に、女性ホルモンの分泌が少ない場合は、脳が卵巣に「足りない!」とホルモン分泌を催促します。
このフィードバックシステムにより、毎月の月経周期が繰り返されるわけです。
更年期になってエストロゲンの分泌が急激に減ってくると、脳は「もっと出せ」という指令を卵巣に出し続けます。
しかし、機能が低下した更年期の卵巣はそれに応えられないという事態が起こり、脳がパニック状態に陥ります。
そのせいで、のぼせ、動悸、発汗、めまい、イライラ、落ち込みといった更年期の不定愁訴を引き起こしてしまいます。
男性の場合、男性ホルモンのテストステロンは比較的なだらかなに減少するので、女性ほど急激な心身の変化はありません。
しかし60歳前後になって、職場や家庭でさまざまな問題が降りかかってくると要注意。
ストレスが引き金になって自律神経のバランスが取れなくなり、ホルモンバランスも大きく乱れ、更年期障害に陥る男性は少なくありません。
ストレスへの耐性が低下し、リーダーシップがとれなくなったり、カッとなりやすくなったり、うつっぽくなったりといった症状がしばしばみられます。
女性にも男性にもいえることですが、加齢とともに睡眠にかかわるアンチエイジング・ホルモンや毛細血管も減ってくるため、睡眠の質が悪くなり、ますます更年期症状を悪化させる悪循環に陥りやすくなります。
ホルモンの減少は避けがたい部分もありますが、だからこそ、その背景にある毛細血管や自律神経のことを知って、ホルモンバランスの乱れに拍車をかけるようなことをしていないか、生活習慣を見直すことが、老化に歯止めをかけることにつながっていきます。
「「毛細血管」は増やすが勝ち! より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
健康寿命を延ばせるかどうかは、老化と上手くつき合っていけるかにかかっているのではないでしょうか。
ビタミンB12について?
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