身体が先で、その後に脳は考える

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身体が先で、その後に脳は考える
 
各界の一流たちが実践している
「やる気スイッチ」の入れ方、
それは「とにかくやり始める」こと
 
たとえば仕事の資料づくり、メールの返信、資格やテストの勉強、洗濯や掃除といった家事……やらなければいけないことがあるのに、どうも億劫だ、気乗りしない、ということがたくさんありますね。
 
テスト勉強をしなくてはいけないのに、気づくと部屋の掃除や本棚の整理を始めていて、これがはかどることはかどること……。
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
 
じつはこの現象には、ちゃんと理由があります。
 
よく「やる気スイッチ」といいますが、実はこれ、本当に存在するのです。
ただし、どこかのツボを押せば入る、といったものではありません。
 
このやる気スイッチを入れるベストな方法はこれ。
 
「とにかくやり始める」こと。
 
そんなあたりまえのことを言うな!
それができたら苦労しない!
 
と怒られてしまうかもしれませんが、脳と身体の関係を見てみると、人間は「やり始めれば集中する」ようになっている、ととうより、やり始めなければ、集中ができないようになっているのです。
 
つまり、勉強しなくてはいけないなら、まずは机に向かって、教科書なり参考書を開き、ノートに書き込みをする。
資料づくりをしなければいけないなら、資料作成のアプリやファイルを開き、打ち込み始める。
メールを開いたら、返信を書き始める。
 
このように、「やり出す」ことで、だんだんとノッてくるのです。
 
人間はこれまで、「何かをするとき、まずは頭で考えてから、脳で命令を出して行動を起こしている」と考えてきました。
 
ところが、心理学や脳科学の世界では、人は「行動してから考える」というのが常識になりつつあるのです。
 
たとえば、じゃんけんをします。
仮に「チョキ」を出すとしますね。
 
この際、実は心の中で「チョキを出そう」と意識するよりも先に、「チョキを出せ」という筋肉への命令が脳から発されているのです。
そして、チョキを出そうとしている身体の動きを受けて、心の中で「チョキを出すぞ!」と考え始めます。
 
脳の働きを測定してみると、その順番がはっきりわかります。
 
リベットというアメリカの生理学者が行った実験では、動作を行う準備のために送られる信号が、動作を行う意識の信号よりも350ミリ秒も早かったことがわかっています。
 
つまり、考える・心で念じることより、実際の動作のほうが脳に与える力は強いのです
 
さらに、もう一つ。
脳には、一度その行動を始めると、のめり込んでしまうという性質があります。
脳にある側坐核という部分がやる気の「スイッチ」なのですが、一度作業をやり始めると、この「やる気スイッチ」が入り、やめられなくなってしまいます
 
テスト勉強中に始めた掃除がモリモリ進んでしまうのはそのせいなのです。
 
就寝前、何の気なしにマンガの1巻を読んだら、つい全巻読んでしまった……といったことも、このような脳の性質から起こる現象なのです。
 
このようなことから、やる気スイッチを入れる方法は、「四の五の言わずにやり始める!」に尽きる、というわけです。
 
ただ、「やり始める」ためには一つだけポイントがあります。
 
それは、やりたくないことをやるための障害を、できるだけ減らしておくことです。
 
小説家として仕事をしている方は、「書く時間」を決めて執筆をしていることが多いようです。
 
書くことが決まっていても、決まっていなくても、とにかく机に向かう。
そうすることで、スイッチが入るのだと言います。
 
この習慣はアメリカの作家レイモンド・チャンドラーからきているようで、チャンドラーは自分が文章を書くのに適したデスクを一つ定めることをすすめています。
原稿用紙と万年筆と資料を揃えて、いつでも仕事ができる状態にしておくのです。
 
みなさんも、普段からデスク回りを整理整頓しておいたり、やるべきことに集中できるように家の中をきれいにしておいたりすると、スムーズに片付きやすくなると思います。
 
やりたくないなぁ……と頭で思うよりも先に、行動! これが、2017年現在わかっている究極のやる気スイッチ、そして「元気スイッチ」なのです。
「科学的に元気になる方法集めました より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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