笑顔の力

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笑顔の力
 
別に楽しいことがないときでも
「フェイク・スマイル」で笑顔をつくると
ストレスが軽減されて気分がよくなる
 
「身体が先で、その後に脳が考える」、この法則はさまざまな場面で応用できます。
 
その一つが、感情のコントロールです。
 
人生は良いことばかりではありません。
なんだか最近、元気がないなぁ……。
ついてないなぁ……。
腹が立つなぁ……。
悲しいなぁ……そんなふうに、気持ちが沈んでしまったときには、ぜひ笑顔をつくってみましょう。
 
そもそも、人が笑顔になるのは「楽しいから」「幸せだから」ではなく、笑うから楽しくなるし、幸せになるのです。
 
つまり、「笑顔」=「楽しい」「幸せ」だと脳にインプットされていますから、笑顔をつくることで幸せな気分を呼び起こすことができます。
 
よく言われる話なので「眉唾」に思われる人も多いと思います。
しかし、これは世界中の実験で証明されている事実なのです。
 
一つご紹介しましょう。
マンハイム大学のストラックらのフェルトペンを使った実験です。
この実験では、被験者を3つのグループに分け、それぞれ
 
1 ストローを吸うように唇を丸めて、歯がふれない状態で
くわえさせられた被験者
2 上下の前歯で挟んで、唇にペンがふれないように
くわえさせられた被験者
3 フェルトペンを普通に手で持った被験者
 
に分けます。
 
被験者には、この状態でマンガを読んでもらいます。
 
その結果はというと、2のグループの被験者たちが読んだマンガをもっともおもしろく感じていた、という結果になりました。
 
このように、楽しい気分を増幅させるのが笑顔の効果の一つですが、もう一つ、ストレス軽減にも大きな効果があります。
 
クラフトとプレスマンという心理学者は、口にさまざまな形で箸をくわえさせて、被験者にストレスのかかる作業をさせる実験を行っています。
 
簡単にいうと、
 
1 笑顔のようになるくわえ方
2 口角だけが上がるくわえ方
3 笑顔にならないくわえ方
 
の3つです。
 
その被験者たちに、星をなぞらせたり、1分間、氷水に手をつからせたり、その心拍数やストレスの度合いを計測したというわけです。
 
結果は、箸を横向きにくわえて、笑顔のようになっている被験者たちの心拍数や感じているストレスが、もっとも低くなりました。
 
別に、楽しくなくたって良いので
笑顔になれる人は、無表情な人よりもお得な人生を送れるということです。
 
事実、「フェイク・スマイル」の習慣がある人とない人とでは、発する雰囲気……俗っぽくいえばオーラが違ってきます(「つくり笑顔」と表現すると、ネガティブな印象がしてしまうので、これを「フェイク・スマイル」と表現させていただきます)。
 
たとえば、メディアで活躍する女優さんや俳優さん、アイドルたちの表情は、とんでもなくイキイキしていますよね。
 
でも、CM、ドラマ、映画、雑誌などの撮影は非常に過酷なものです。
何度も何度も同じシーンを撮ることもあれば、真冬の寒空の下で肌着で撮影、炎天下に厚着、ということもあたりまえのようにあります。
 
一般よりもはるかに過酷な芸能の世界。
「笑える状況じゃない!」と思うようなことも、きっと私たち以上にたくさんあるはずです。
 
それでも、見る人をハッとさせるような笑顔をつくることができるのは、日々の習慣の賜物です。
「この状況をむしろ楽しもう!」「プロ(大人)として表情は明るく!」と、心に決めた人はイキイキと見えてくるもので、まわりの人も笑顔にする魅力があります。
 
日常のささいな不満は、フェイク・スマイルを決めて吹き飛ばしましょう!
 
これが、元気のスイッチの2つ目です。
「科学的に元気になる方法集めました より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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