1日3回の食事の積み重ね効果は大きい

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1日3回の食事の積み重ね効果は大きい
 
目先を変えて、毎日の食事での予防法を考えてみましょう。
 
これまでにもテレビでおなじみの、「野菜の○○は認知症予防の効果あり」とか報じられています。
でも、実際にはさほどの結果は見られません。
 
当然でしょう。
野菜はクスリではない。
野菜の中の薬効成分もごくわずかです。
わずかな薬効成分が、たまに食卓に上る程度では、多くの期待ができないのも当然です。
 
だからといって、食事効果がゼロかとも決めつけられません。
 
食事は1日3回、それも数十年に及ぶ大事業です。
簡単に効果ゼロとは決めつけられません。
 
ここにフレンチパラドックスなる言葉があります。
フランス人は他の欧米諸国と同じく、肉食が多く、動物性脂肪の摂取も多い。
その割に、狭心症心筋梗塞、さらには脳梗塞も少ないといいます。
 
この謎解きのカギは、フランス人の愛飲する、葡萄酒のポリフェノールの影響らしいとなって、フレンチパラドックスと呼ばれるようになりました。
 
もちろん異論も反論もあるでしょう。
でも、ポリフェノールの健康効果は認められています。
 
確かに1日3回の食事の積み重ね効果は大きい。
第二次世界大戦後、我が国の食糧事情は大好転、アメリカに負けないほどの豊食国家になりました。
 
緑茶を多飲すると認知機能の低下を防げる
 
さっそく、食事による名前忘れ予防法に戻りましょう。
 
手始めはお茶からです。
 
お茶は不思議な存在です。
世界のいずれの国でも、お茶またはお茶らしきものが存在します。
今回はお馴染みの緑茶から始めましょう。
 
石川県七尾市中島で、金沢大学神経内科学の山田正仁教授らの研究が、緑茶と認知症の関係を調査しました。
 
追跡期間は約5年。
緑茶を全く飲まない群と、緑茶を多飲する群との比較です。
 
緑茶を全く飲まない群に比べて、緑茶を週に1~6回飲む群では、認知機能が低下する率が大幅に減ったと報告しています。
 
こうした報告をみると、認知症予防には緑茶も効果があると思われますね。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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