ヒトは、14歳の心で生きていく

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ヒトは、14歳の心で生きていく

 

激動の進化期を越えたのち、14歳、おとな脳が完成する。

 

14歳は、特別な年齢である。

おとなの感性が整った年。

つまり、以後の長い人生を、私たちは14歳の感性で生きていくことになる。

 

佐々木美夏さんという方が『14歳』という本を出している。

ミュージシャンたちの「14歳」をインタビューした記事をまとめた本だが、多くの読者の共感を得ており、「14歳」というのがいかなる年齢かを知らせてくれる。

この著者は、「その人の14歳を知ると、その人が見えてくる」とおっしゃっているそうだが、さもありなん。

ヒトは、14歳の「生まれたての感性」で見てあらゆることを鮮明に脳に刻印するし、それが後の創造力の源になっている人もたくさんいるに違いない。

 

自分を見失ったら、14歳のときに夢中だったものに触れてみるといいかもしれない。

 

あなたは、14歳の目で何を見、14歳の耳で何を聴いていたのだろうか。

 

 

三つ子の魂、も真実である

 

14歳が一生の感性の基盤、というと、「でも、“三つ子の魂百まで”っていうでしょう? あれは違うの?」という疑問がわくのではないかしら。

 

あれもまた、真実である。

端的に言うと、ヒトは3歳で人になり、14歳でおとなになるってことだ。

 

ヒトの脳は、生まれてきたその瞬間、一生で最も多い数の脳細胞を持っている。

その脳細胞を3歳までに劇的に減らすのである。

どのような環境にも適合できるように、全方位の感性を持って生まれ、生まれてきた環境に必要な脳細胞だけを残して、思考の旅に出るのだ。

 

 

そのことは、言語獲得のプロセスによく現れている。

 

2歳までの幼児は、目の前で発音してやれば、世界中のあらゆる母音を発音することができる。

イギリス人が英語を発音してやれば、イギリス人のように。

フランス人がフランス語を発音してやれば、フランス人のように。

これは、人の表情筋を鏡のように写し取る能力に長けているからで、大人のように「耳で聞いて再現する」のではなく、「筋肉の動きを複写する」からだ。

 

しかし、あらゆる母音を認知する脳は、とっさの音声認識が不得手である。

十種類以上の母音を認知する脳だと、とっさの音声認識ができないのだ。

音声を認知できたとしても、ブロック分けできないので、共通点には気づけないし、文字が理解できない。

つまり、「思考」が始まらないということだ。

 

人の脳は、とっさに使う母音種をせめて7種類くらいまでに絞らないと、思考の旅が始められない。

このことは、おそらく言語獲得に限らず、あらゆることに言えるはずだ。

つまり、3歳までの脳がすることは、「合理的思考を可能にするために、不要な感性を捨てる」仕事である。

 

この時期の脳にしてやるべきは、生まれてきた環境をしっかりと知らせること。

人としての一生の感性の基盤となる母語(人生最初に獲得する言語)でしっかりと話しかけ、折々の季節を感じさせ、旬の食べ物を味わわせる。

この時期の脳には、「余分なものを与える」教育はナンセンス、と私は思う。

しかも、まがいものは意味がない。

「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる より」

 

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。

血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。

それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。

とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

 

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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