100歳を過ぎても成長する脳

イメージ 1
100歳を過ぎても成長する脳
 
年齢や成長の段階によって、脳のなかで活発に成長する部位は移り変わります。
生まれたての赤ちゃんの脳は、まずは運動に関わる脳番地が発達し、続いて視覚、聴覚、言語を司る脳番地が発達していきます。
 
子供の脳が大人の脳になるのは約30年後、つまり年齢が30歳前後のときに脳は大人になります。
そして、それ以降は脳の全体を使う応用力が伸びていきます。
 
特に実行力や判断力を司る「超前頭野」は、40代以降に旬を迎えます。
そのためこの部分が発達すると、人生の経験をもとに深く理解して考える力や、人と接することで培ってきたコミュニケーション力を活かすことができるようになります。
 
そして驚くべきことに、この超前頭野は、なんと100歳を過ぎても成長を続けます。
経験や知識を活かして、難しい話や込み入った事情を理解し、適切な判断をする力が付いてくるのです。
つまり、この部分が発達するほど思考が柔軟になり、人格を磨くことにつながるわけです。
 
かつて、人間の脳は3歳になるまでに成長がほとんど終わり、大人になると、もう脳は成長しないと考えられていました。
その名残なのでしょうか、いまだに「歳をとると脳はどんどん衰える」と考えている人がたくさんいるようです。
 
しかし、1万人以上の脳画像をMRIで分析してきた結果、人の脳は何歳になっても成長を続けるということが明らかになりました。
脳のなかでまだ使われていない細胞や、年齢に応じて旬を迎える脳番地に刺激を与えれば、脳はどんどん成長していくというわけです。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
また、老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!