脳は、7年ごとにおとなになっていく
脳は、7年ごとにおとなになっていく
14だの28だの56だの、きっぱりと年数を言うよね、ずいぶん半端な感じがするけど、本当?
そう思う方のために、ここからしばらく、脳の7年周期について語ろう。
14も28も56も、7の倍数である。
脳の発達のようすを観察すると、7年というキーファクターは無視できない。
まず、ヒトの脳は、6歳までと7歳からにわけられる。
6歳までは「神の脳」という研究者もいるほど、特別なのだ。
たとえば、睡眠の方式が違う。
7歳以降の脳は、メラトニンというホルモンに導かれて睡眠をする。
睡眠中に、脳は知識工場に変わるので、「睡眠の質は、脳の質」と言っても過言ではないくらい、頭を良くするのに睡眠は欠かせない。
しかし、メラトニン分泌には時間依存性があるために、いつ寝てもいいわけじゃない。
夜中の22時から2時の間に眠りはじめないと、眠りの質は悪くなる。
子どもなら成績に関わり、おとなならメンタルダウンにつながる。
ところが、6歳までの脳は、メラトニンを使わずに睡眠に入れるので、いつ寝ても上質。
遊び疲れて、部屋の隅でつかの間の熟睡をしている間にも、頭がどんどんよくなっているのである。
損傷しても、その回復力は奇跡のよう。
長らく6歳までの脳死判定ができなかったのは、「それ以上の年齢の脳からは想像もつかない状況で生き返る」からで、その特別さが窺える。
ヒトの脳は、7歳でおとなと同じ生活リズムに入っていく。
先に述べたように14歳でおとなの感性を整える。
その後、20歳までかけて前頭前野を発達させて忍耐力や展望力を高めて、21歳で脳みその部位は全て揃う。
ちなみに、お酒やたばこが20歳まで禁止なのは、習慣性のそれらが、前頭前野の発達を阻害するからだ。
脳を守るための国策なのである。
その後、28歳までは、14歳から続いている単純記憶力の最盛期。
7歳、14歳、21歳、28歳。
これらのタイムテーブルについては、従前から、脳生理学や発達心理学でわかっていたことだ。
世界の多くの国で、義務教育が7歳になる年に始まり、15歳になる年で終わるのには、深い意味があるのである。
脳生理学の知見では、関連記憶力が50代の半ばから最盛期に入ることもわかっている。
これを「56歳」と言いきったのは私だが、それには根拠がある。
「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる より」
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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