オキシトシン効果を高める新しいコミュニケーション

オキシトシン効果を高める新しいコミュニケーション

 

新型コロナの感染拡大によって普及した新しい生活スタイルの1つに、ビデオ通話やオンラインミーティングがあります。

仕事に限らず、プライベートでも広く使われるようになりました。

すばらしいことだとポジティブに考えています。

 

「デジタルによるやりとりはいけないといったじゃないか」と反論されるかもしれませんが、脳科学的にはかなり違う行動なのです。

 

何が違うかというと、スマホによるチャットやメッセージは基本的に文字情報でしたが、ビデオ通話やオンラインミーティングは相手の声が聞こえ、顔が見えるという点にあります。

文字情報は大脳の言語中枢に届いてしまいますが、顔が見えるコミュニケーションは無意識の神経回路を通ってオキシトシン神経を刺激します。

 

確かに対面によるコミュニケーションにはかないませんが、相手の顔が見えるというのは、オキシトシン効果を考えれば十分な条件です。

ということは、顔が見えるオンラインのコミュニケーションは、ストレス解消に効果があるということになるわけです。

 

電話を通じた会話でオキシトシンが出た研究について紹介しましたが、ビデオ通話はその進化系です。声に加えて相手の表情を見ることができるのですから、オキシトシン効果もその分だけ高まるはずです。

 

たとえば、遠くに住んでいる高齢の親と子どもが、オンラインで相手の表情を見るだけで安心でき、ストレス解消にもなるでしょう。

 

こうした技術が進歩すれば、物理的に同じ空間で生活しないでも、オンラインでそれにほぼ近い形の触れ合いができるようになるかもしれません。

つまり、日常的に同じ屋根の下で生活しているようにコミュニケーションがとれるという社会になるかもしれません。

それはそれで悪くない社会かなという気がします。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。

コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。

役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。

これが、正常なストレス反応の流れです。

 

ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。

こうなると、状況が一変します。

コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。

まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。

 

副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。

ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。

そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。

その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/