“夢の大きさ”ではなく“夢の質”を変える

“夢の大きさ”ではなく“夢の質”を変える

 

人生の価値観をドーパミン原理からオキシトシン原理に移行するときに、大切なことが1つあります。

それは、夢のレベルを小さくするのではないということです。

 

たとえば、ドーパミン原理にしたがって「年収1億円稼ぎたい」「社長になりたい」という目標を持っていた人が、オキシトシン原理で考えたとき、「年収1000万円稼ぎたい」「部長になりたい」という夢に変更すればいいというわけではありません。

 

具体的な目標を定めて、そこに向かおうとしている限り、それはドーパミン原理から抜け出せません。

目標を小さくしたり、目標の設定を下げたりすることでは、決して解決しないのです。

“夢の大きさ”を変えても本質的な解決にはなりません。

 

では、どうすればよいのでしょうか。

 

オキシトシン原理で生きるためには、“夢の大きさ”ではなく“夢の質”を変えることがポイントです。

報酬を目的として行動や生活を定めるのではなく、まったく別のところに自分の生きる目的を持っていくのです。

 

たとえば、外国に出かけてボランティアをするというのもいいでしょう。

近所で困っている人を助けたり、村おこしの手伝いをするというのでもいいと思います。

そこには、たくさん給料をとろうとか、少しでも出世しようという目標はありません。

あるのはボランティア先で知り合った人や、仲間との心の交流なのです。

 

きれいごとだといわれるかもしれませんが、実際に年配の人にも若い人にも、そういう人たちが増えています。

それというのも、もうドーパミン原理では幸せになれないことに感づいているからではないでしょうか。

 

もちろん、霞を食べて生きていけるわけはないので、なにがしかの生活費をどこかで稼ぐ必要はあるでしょう。

そのためにドーパミン原理をゼロにする必要はないのです。

 

誤解していただきたくないのは、ドーパミン原理を捨てて、オキシトシン原理だけで生きようといっているわけではないということです。

 

夢をまったくもたないで生きていくことは、よほど悟りきった人でなければできません。

私たちのような一般の人間に、そこまで求めるのは無理な注文というものです。

 

ドーパミン神経というものが人間の脳にしくまれている以上、それをある程度活性化する生き方は必要だと思います。

ただ、ドーパミン原理による夢は持ちつつも、それが叶わなかったときに、現実的に対処ができなくては日々の生活は送っていけません。

 

そういう意味では、オキシトシン原理とドーパミン原理がそれぞれベストミックスで活性化されるのが、理想的な幸福というものではないかと思うのです。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。

コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。

役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。

これが、正常なストレス反応の流れです。

 

ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。

こうなると、状況が一変します。

コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。

まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。

 

副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。

ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。

そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。

その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/