「ゲーム脳」はなぜ悪者になったのか

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ゲーム脳」はなぜ悪者になったのか

脳の活動具合を調べる一つの方法として「血流」の量を見る、という方法を耳にしたことはないでしょうか。

血がたくさん流れているということは、それだけ多くの酸素が使われ、代謝が行われているということを示します。
血流が多い場所は活発に働いているし、血の流れが少ない場所はあまり働いていないということです。

ですから、前頭前野の働きのあまりよくない人、人の心が読めず、他者とうまくコミュニケーションできない人というのは、前頭前野の血流が少ないのです。

お肌にとって乾燥は大敵ですが、脳にとっても乾燥は大敵です。

子どもの頃にいくら脳を発達させても、その後もきちんと働くような状態に整えられていなければ、能力は衰えてしまいます。
これは、筋肉と同じです。
筋肉は毎日トレーニングしていれば維持されますが、怠けて使わないでいるとすぐに衰えてしまいます。
いつでもきちんと働けるように、脳も血流が多い状態にしておくことが大切なのです。

では、どうすれば前頭前野の血流を増やすことができるのでしょう。

おもしろいことに、前頭前野の血流をよくするのは、実は運動なのです。

運動といっても、筋肉を鍛えるためのような激しい運動ではありません。
ウオーキングなど、一定のリズムを刻む「リズム運動」が、前頭前野の血流をよくしてくれるのです。

では反対に、どのようなことをすると、前頭前野の血流は悪くなるのでしょう。

運動で増えるのですから、もちろん運動不足は血流を悪くします。

少し前に「ゲーム脳」という言葉とともに、テレビゲームは脳に悪影響を及ぼすということがいわれていました。

実はこれは、正しくもあり、間違ってもいます。

なぜなら、今はゲームにもいろいろな種類のものができ、一概に「ゲームはよくない」と言い切れないようになってきているからです。

でも、非常に単純なことをずっと繰り返すようなゲームが、脳によくないということは断言できます。

単純なことを繰り返すゲームというのは、たとえば、出てくる敵をひたすら倒し続けるようなゲームです。
でも、ロールプレイングのようなストーリー性のあるものでも、選択肢が少なく、ほとんど考えなくてもいいようなゲームは危険です。
脳を調べるとそういう単純なことを繰り返すゲームをしていると、前頭前野の血流がどんどん落ちていくことがわかっています。

ですから、一晩中ゲームをすることがある、という人は生活習慣を充分に見直す必要があります。

よくゲーム好きの人が、寝ないで一晩中ゲームをしていたといいますが、何時間も同じことをし続けることができるのは、それが脳にほとんど負荷を与えていないからなのです。
ですから、一晩中できるようなゲームは、どれも脳にはよくないのです。

頭や身体を使うものであれば、疲労が溜まり、それがストレスになるので、何時間も続けることなどできません。
何時間もぶっ続けでゲームをしているというのは、普通の生活ではありえない異常な状態なのです。

現実の世界で、自然や他人を相手にすると、選択肢は常に無限にあるうえ、相手や状況によって、正解も違ってきます。
そうした現実世界のコミュニケーションと比べると、選択肢が少なく結果も決まっている「ゲーム」の世界というのは、脳にとってはとても単調な世界なのです。

ゲームをしている人は「ちゃんといろいろ考えてやっているよ」と言うかもしれませんが、限られた選択肢の中から正解を一つ選ぶというのは、脳にとっては大した仕事ではないのです。

単純なことをしていると、前頭前野の血流は確実に悪くなります。
ただ、テレビゲームの中にも、最近は太鼓を叩いたり、身体を使うものなど前頭前野の血流をむしろよくするようなものも出てきています。
そういうゲームは脳が働くので、とてもではありませんが一晩中続けることはできません。

ですから、ゲームが一概にダメにするというわけではないのですが、何時間もずっと続けられるような単純なゲームは、脳によくないということは、覚えておいてください。

脳と身体は密接につながっています。
運動不足は、脳の機能低下を引き起こす、そういっても過言ではないのです。
「脳からストレスを消す技術 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
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子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
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