神経細胞はどうやって情報を伝えているのか

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神経細胞はどうやって情報を伝えているのか

脳の表面を覆っている大脳皮質には神経細胞が集まっています。
脳や脊髄にある神経細胞は中枢神経と呼ばれ、中枢神経から全身に広がる神経を末梢神経と呼びます。

末梢神経には感覚器でとらえた情報を脳に運ぶ知覚神経、内蔵の機能を調節する自律神経、脳からの情報でからだを動かす運動神経などがあります。

神経細胞ニューロンとも呼ばれ、中心に核があり、そこから枝のように樹状突起が分かれています。
このなかから1本だけ「軸索」と呼ばれる長い神経突起が伸びて、次の神経細胞につながっていきます。
神経突起の数は神経細胞によって異なり、1本しかないものもあれば、多数あるものもあります。

樹状突起はほかの軸索とつながり、つなぎ目の部分はシナプスと呼ばれます。
神経細胞内で刺激が起こると、シナプスを通じてほかの神経細胞に情報が伝えられます。

神経細胞は受け取った刺激に応じて神経伝達物質を放出し、それを次の神経細胞の受容体が受け取って、次々と刺激が伝わっていきます。
シナプスは刺激を伝えるほど強化されます。
ものを考えたり、覚えたり、脳をたくさん使うほど能力が高まるのはそのためです。

成人の脳には約1000億個の神経細胞(ニューロン)があります。
そして忘れてならないのが、神経細胞の10倍ほど存在するグリア細胞です。

グリア細胞には、ニューロンに栄養分を与えるという大切な役割があります。
グリア細胞がないとシナプスはできず、ニューロンは死んでしまいます。
情報を伝えているのはニューロンですが、グリア細胞がないとニューロンは成長できません。
どちらも脳にとって大切なものです。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。

栄養をニューロンに補給するのに役立つグリア細胞というのがあります。
アインシュタインの脳には、ニューロン1本あたりのグリア細胞が多かったという報告もあります。

≪ビタミンB12の老化防止効果≫
ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。

老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。

これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
<参考記事>
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=173
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=2273