肥満予防が老化を予防する

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肥満予防が老化を予防する

食べる量や運動と寿命との関係について、さまざまな研究が行われています。

マウスの寿命を延ばす調査をしていた実験から、カロリー制限に寿命を延ばす効果があることがわかりました。
食べる量を通常の7割程度に減らしたところ、マウスの平均寿命は3年なのに、4年と約1.3倍に延びたのです。

マウスのほかにも大腸菌など細菌からサルのようなほ乳類まで、ほとんどすべての生物で食べる量を減らすと、寿命が延びることがわかりました。
ヒトについては、現在実験が行われているので、どのような結果が出るのか楽しみです。
「腹八分目に医者知らず」ということわざがあるように、小食が健康によいことは間違いありません。

小食が寿命を伸ばすのは、インスリンなどの因子が関係していると考えられています。
インスリンは血液中の糖質を、エネルギー源として細胞内に取り込むときに必要なホルモンです。
糖尿病の患者さんは、インスリンの分泌量が減ったり、効きが悪くなったりしていて、血液中の糖質(ブドウ糖)の細胞への取り込みがうまくできなくなり、血液中のブドウ糖が多い状態が長期間続いて発症します。

糖尿病の治療ではカロリー制限が基本となります。
カロリーを制限するとインスリンの働きが変わって、血糖コントロールがしやすくなり、糖尿病の改善につながります。
カロリー制限によるインスリンの変化は、糖尿病だけでなく、長寿にも影響するのではないかと注目されています。
さまざまな実験が行われていますが、インスリンをうまく調節する薬ができれば、長生きにつながるかもしれません。

カロリー制限は糖尿病予防や長寿以外に、肥満予防にとても効果的です。
肥満は動脈硬化、高血圧、糖質異常症、高尿酸血症など生活習慣病を招き、脳卒中心筋梗塞のリスクを高めます。
移動手段が発達し、からだを動かす機会が減ってしまった現代人が、満腹になるまで食べてしまっては肥満するのは当たり前のことでしょう。
腹八分目どころか七分目程度におさえ、食べ過ぎないようにするだけで老化予防につながります。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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≪ビタミンB12の老化防止効果≫

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/