脳は睡眠中に記憶を固定している

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脳は睡眠中に記憶を固定している
≪記憶力を高めるためには適度な睡眠が必要≫

睡眠には短期記憶を長期記憶に移行させ、記憶を固定するという役割もあると言われています。

新しいことを経験したときには、脳の大脳基底核にある海馬がそれを記憶します。
一般に、海馬の神経細胞が活性化すると、記憶力や暗記力が高くなるとされています。
海馬が記憶するのは短期記憶であり、そのままだとすぐに忘れてしまいます。
長い間ずっと覚えておくためには、海馬の短期記憶を長期記憶に移す必要があるのです。
長期記憶は大脳のいろいろなところに蓄えられていると考えられていて、必要なときに引き出されます。

タレントの名前や、過去に見た映画のタイトルなどが、とっさに出てこないという経験は誰でも一度はあるのではないでしょうか。
こうしたど忘れは、脳のどこかにしまわれている記憶が、うまくつながらなくて引き出せないだけです。
こういうときは、思い出したいことに関する情報をたくさん思い浮かべましょう。
タレントの名前であれば、ほかにあのドラマに出ていた、この間バラエティ番組に出ていたなど、いろいろな情報を引き出していけば、ネットワークがうまくつながるようになって思い出せます。
また、ど忘れは、あいまいに覚えていて記憶がきちんと固定されていないときにも起こります。

海馬が短期記憶を長期記憶に移し変えるのは睡眠中と考えられています。
眠っている間に、必要のない記憶を消して、大事な記憶を残していると言われています。

実際、2000年にハーバード大学で行われたスティックゴールド博士の実験によると、記憶力を高めるためには最低6時間の睡眠時間が必要で、7.5時間眠ったときがもっとも記憶力が高かったという結果が出ています。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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≪ビタミンB12の老化防止効果≫

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/