慢性ストレスが引き起こす病気

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慢性ストレスが引き起こす病気
 
慢性ストレスになると副腎皮質からコルチソゾールというホルモンが放出され続けます。
過剰なコルチゾールは免疫力を低下させ、カゼやインフルエンザなどの感染症やがんにかかりやすくなります。
 
そればかりか、過剰なコルチゾールは、血圧を上げ、インスリンの効目を低下させ、この結果、高血圧による心臓病、高血糖による2型糖尿病を発生させやすくします。
 
慢性ストレスは骨のミネラル濃度を低下させるため、骨を弱くします。
骨をつくるのには長い時間がかかるため、緊急時には骨の合成は後回しにされるからです。
しかも、コルチゾールそのものが骨の合成を抑制します。
ですから、慢性ストレスは骨粗鬆症の危険因子になっています。
 
さらに恐いのは、慢性ストレスが脳にダメージを与えることです。
高濃度のコルチゾールは、海馬の神経細胞を死滅させるのです。
海馬は、学習と記憶を担当する重要な箇所です。
もし海馬の神経細胞が死ねば、日時、場所、人の名前が覚えられず、自分のいる場所さえわからなくなる、アルツハイマー病が発生します。
 
≪慢性ストレスが引き起こす病気≫
コルチゾール過剰や、免疫力が低下して起こる
・高血圧
・心臓病
2型糖尿病
・がん
・うつ・アルツハイマー
 
「病気にならない脳の習慣 心と免疫力のしくみ より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります
 
ビタミンB12について