病気になりにくい脳の習慣

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病気になりにくい脳の習慣
 
脳の習慣とは、日ごろ、さまざまな出来事に直面したときの私たちの考え方の傾向のことです。
純化すれば、考え方の傾向は、大きく二つに分けられます。
ここに半分ほど水か入っているコップがあるとしましょう。
それを見て、ある人は「半分しか入っていない」と思いますが、別の人は「半分も入っている」と思います。
 
前者は「ペシミスト(悲観主義)」と呼ばれ、マイナス感情が多く、不幸を感じやすい脳の習慣の人です。
一方、後者は「オプティミスト(楽観主義者)」と呼ばれ、プラス感情が多く、幸福を感じやすい脳の習慣の人です。
 
これまでの多くの研究から、悲観、失望、あきらめ、無力感は病気を引き起こし、その一方で、楽観、希望、期待、自己コントロール感が健康の度合いを高めることが明らかとなっています。
 
要するに、病気になりやすい脳の習慣は悲観主義(ペシミズム)やマイナス感情であり、病気になりにくい脳の習慣は楽観主義(オプティミズム)やプラス感情です。
 
多くの研究からオプティミストペシミストに比べて、免疫力が高く、がんや感染症にかかりにくく、長生きであることが証明されています。
「病気にならない脳の習慣 心と免疫力のしくみ より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります
 
ビタミンB12について