オプティミズムが免疫力を高める

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オプティミズムが免疫力を高める
 
オプティミズムの程度は個人差があり、その程度にしたがって免疫力が変化します。
ですが、たとえ同じ人であってもオプティミズムのレベルが変化し、それによって免疫力が高くもなり低くもなります。
このことを証明したのが、ケンタッキー大学のスーザン・セガストローム教授とルイスピル大学のサンドラ・セフトン教授です。
 
両教授は法学部学生を対象に免疫力を対象に免疫力を調べ、学生が将来に対していだくオプティミズムの度合いに応じて、彼らの免疫力が変化することを突き止めました。
そして両教授は、オプティミズムは健康によいという結論を出しました。
 
こんな実験がおこなわれました。
まず、法学部の新入生124人を対象に新学期がはじまる前の夏休み期間中に質問表を送付しました。
たとえば、「自分は他のクラスメートほど成功しない」あるいは、「自分は他のクラスメート以上に成功する」など、彼らが法学部についてどれだけ楽観的に考えているかを調べる質問です。
 
学生は、これらの質問に
6ヶ月に5回、答えました。
そして、彼らの前腕の皮膚に免疫反応を引き起こす、死滅したおたふくかぜウイルスやカンジダ(酵母の仲間)を注射し、2日後に注射した箇所にできたハレの大きさを測定しました。
 
皮膚のより大きなハレは、より強い免疫反応が起こったことをしめします。
学生が、クラスへの参加、試験、インターンシップなどを経験するうちに、オプティミズムのレベルは変化します。
 
学生がそれぞれの将来について考える際に、オプティミズムのレベルが上がったとき免疫力が高まり、オプティミズムのレベルが下がったとき免疫力が低下していました。
 
「笑う門には福きたる」
 
昔から諺に「笑う門には福きたる」とあるように、漫才、落語、コメディなどで腹をかかえて大笑いしたあとは、スッキリし、爽快な気分になります。
 
オプティミズムやプラス感情は健康につながり、ペシミズムやマイナス感情は病気につながります。
ユーモアと笑いは生活の質を高めますから、暮らしのなかに積極的に取り入れるべきです。
 
ユーモアと笑いの効能をいくつかあげてみましょう。
まず第一に逆境にくじけない強い精神力が得られること。
第二に筋肉の緊張をやわらげるリラクセーション効果。
第三にストレスホルモンの放出を抑制する。
第四に弱まった免疫系の働きを強くする。
第五に痛みを抑える。
第六に心臓を守る。
しかも、ユーモアと笑いに副作用はないですから、いいことずくめです。
「病気にならない脳の習慣 心と免疫力のしくみ より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルわれることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
ビタミンB12について