確認するクセをつければ忘れにくい

イメージ 1
確認するクセをつければ忘れにくい
 
いまの科学では、残念ながら脳細胞を若返らせることはできません。
脳を老いないようにするには、体の健康を保ち、40歳以降の脳細胞が減る速度をできるだけ遅くすることです。
 
もう一つは、脳の神経細胞同士のつながり方をよくすることです。
神経細胞の情報はシナプスを通して流れているので、そのシナプスのつながりをよくすることです。
それによって神経細胞は活性化します。
 
年をとるにしたがって、培われる能力と徐々に失われていく能力があります。
失われていく能力といって、すぐに思い浮かぶのは記憶力です。
40代後半くらいから自覚するようになると思いますが、何かを覚えようとしても、なかなか覚えられなくなるし、すぐに忘れてしまったりします。
 
度忘れについては、まずはきちんと記憶されていないことが多いのです。
 
しかし、覚えていたはずで、いつもならすぐに出てくる、人の名前やものの名前が、そこまで出ているのに、どうしても思い出せないということもあります。
そうしたことは、年とともに多くなるように思えるでしょう。
 
しかし、たいていの場合は、こうしたことは脳の老化と直接結びつくわけではありません。
 
若い人でも、覚えているはずのことが、そこまで思い出せるのに、出てこないといったことはあるのです。
年をとればとるほど知識や経験を積み重ねていますし、たくさんの記憶が蓄えられているので、そこから必要な情報を呼び出すのに時間がかかったり、なかなか出てこなかったりするのです。
 
そのときに思い出せなくても、記憶自体は脳の中のどこかに保存されています。
それが必要なときに出てこないのです。
人がその名前をいってくれれば、「ああ、そうそう」とわかるのですから、記憶自体が消えているわけではありません。
ですから、度忘れや名前などを思い出すのに多少時間がかかるようになった程度では、心配することはありません。
 
しかし、物忘れがあまりにも頻繁で、自分で忘れたという自覚がないようだと認知症が心配です。
自分で変だと思ったら、まだ初期ですから、周囲の人に注意してもらうことです。
しかし、普通は、それほど心配することはありません。
記憶にきちんと定着していないことはなかなか思い出せません。
 
また無意識に行なったことは思い出せないことがあります。
玄関のカギをかけたかどうかが心配になって、家に引き返すといった経験は誰でもあるのではないでしょうか。
習慣的なことは意識せずに行っているので、きちんと記憶に定着していないのです。
確認するクセをつけておけば、意識するので、記憶に定着します。
 
       年をとると忘れっぽくなるのは「覚えている情報が多くなるから」ということもある
       習慣的に無意識にやっていることは記憶が曖昧になりやすい
       確認するクセをつければ、記憶に定着する
「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12について