働きすぎない-心の健康が体の健康を左右する-

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働きすぎない-心の健康が体の健康を左右する-
 
日本人が病気になる大きな原因として考えられるのは、働きすぎです。
不景気が長引き、失業も多くなっていますが、仕事についている人たちも、人員削減のために長時間労働を余儀なくされたり、アルバイトなど不定期労働で長時間働かなければ経済的に成り立たないという方も多くなっている現実があります。
 
すでに定年を迎えているのなら、畑仕事でもボランティアでも、何か外に出て、適度に体を動かすような、楽しめることをしてほしいものです。
あるいは、嘱託で週に23日会社に出ればいいという仕事であれば、まさに理想的です。
 
責任のある地位にいる人は、無理をせざる得ないということもあるでしょう。
コストカット、人員削減による慢性的な人手不足で仕事が多くなって、無理しても長時間働かざるを得ない立場になっている、若い人たちも多いでしょう。
 
そのために、ウィークデーは毎日終電間際に帰り、休みの日も出勤しなければ仕事が片付かないというような生活を送っている人が多いのです。
いくら丈夫な人でも、そのような無理な生活を続けていれば、体を壊すことになります。
20代、30代までは多少の無理はきくかもしれませんが、40代、50代になれば無理はきかなくなってきます。
 
夜遅くまで仕事をするというのが、もっとも体に悪いのです。
就業時間内に仕事が片付かないというならば、始業を1時間早めればいいのです。
それで実質的に1時間長く仕事をすることになりますが、能率は何時間も上がるはずです。
 
このような長時間労働の弊害は、働く側からはなかなか改善されにくいものです。
みんなが残って働いているのに、自分だけ定時で帰るというのは帰りにくいでしょう。
そのような状態を変えるためには、働く側、個人の側の意識ももちろん問題ですが、それ以上に、企業の側、人を使う側の意識が変わらなくてはならないと思います。
 
結果的には、働く人たちが健康で能率的に働いてくれたほうが、会社の業績も伸びて使う側にとっても利益をもたらすという考え方に、転換しなければダメなのです。
一部の会社などでは、そういう発想になっているところもあるでしょう。
 
残業が多い長時間労働がいちばん健康をそこなう危険性が高いのです。
 
そうは言っても、この時代、現実にはなかなか難しいことでしょう。
もし会社が働く人の健康を十分に考えてくれないのだとしたら、自分の体は自分で守るしかありません。
 
夜はなるべく早く寝て、できるだけ睡眠時間を確保する、休日はゆっくり休む。
そして生活の中で、リラックスできる時間を確保する工夫が必要です。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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