一晩の徹夜で免疫機能は十歳分落ちる-心の健康が体の健康を左右する-

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一晩の徹夜で免疫機能は十歳分落ちる-心の健康が体の健康を左右する-
 
仕事がおもしろい、やりたいことをやっているのだから、多少過重労働になっても大丈夫だという人も多いと思います。
たしかに、やりたいことをやっているときには、疲れていても、それほど免疫力を落とすようなことはありません。
ただし、それにも限度があって、あまり頑張り続けると、いつの間にか疲れがたまって心身ともにバランスを崩すことにもなりかねません。
何事も限度があるのです。
 
仕事で頑張って疲れても、満足感を伴えば快い疲労に結びつき、ぐっすりと眠れます。
そうであれば、疲労と休息のバランスがうまくとれます。
 
しかし、自分が望まないような仕事を強制されて頑張らざるをえないと、おもしろくないという思いで嫌々やることになり、締め切りのプレッシャーも重なると強いストレスを抱えることになります。
快い睡眠もとれず、疲れはたまっていくばかりです。
働きすぎで体を壊すパターンです。
 
いくらおもしろくてやりたい仕事であっても、無理を続けていたら、やはりその無理のツケはいずれは体や心に表われます。
若いうちは仕事がおもしろくて仕方ないのならば、体力もあるので無理をしても病気にならないかもしれませんが、40代以上になれば、そのツケが徐々にたまっていくことになります。
 
若くても嫌な仕事、上司や同僚などとの人間関係がうまくいっていない場合は、体に直接出てこないとしてもうつ病など心の病にかかるなど、やはり破綻しやすいのです。
体力には個人差があるので一概にはいえませんが、一般的には、どんなにやりがいのある好きな仕事をしていても、度をすぎれば当然ストレスが大きくなり、バランスを崩して、免疫力は落ちるのです。
 
看護師という仕事は、自ら希望してなった方が多い仕事でしょう。
その点では、看護師さんは自分の仕事を「やりがいのあるおもしろい仕事」だと思っているでしょう。
 
しかし、徹夜勤務などが交替であって仕事がハードで辞めていく人も多いということでも知られています。
いかにやりがいのある仕事であっても、あまりにハードであったら体を壊したりして辞めざるをえなくなってしまうのです。
 
実際、いかに看護師さんの徹夜勤務が健康に影響を及ぼしているか、徹夜勤務後の看護師さんの白血球を分析(福田稔医師との共同調査)したことがあります。
 
12人の看護師さんについて、深夜勤務に就く前と勤務後の血液を採取して顆粒球とリンパ球の比率を調べたところ、深夜勤務前の白血球数7100(1マイクロリットルの血液に含まれる)が勤務後には6200に減少し、顆粒球は49.6%59.0%に増加、リンパ球は46.7%37.5%に減少していました。
 
顆粒球が約10%ふえ、リンパ球が約10%も減ったのです。
年齢とともに顆粒球がふえリンパ球は減ります。
それを年齢換算にすると一晩で十歳も年をとったことになります。
 
きちんと休息をとれば回復しますが、このような勤務が繰り返し続くと、なかなか回復できなくなります。
顆粒球過多、リンパ球過少の状態が続き、大きな病気になる危険があります。
 
どんなに仕事に追われて忙しくても徹夜をするのは避けたいものです。
もちろん、ゲームなど、おもしろいことに夢中になって徹夜してしまったなどということも体によくないのは同じことです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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