健康・長寿は人生の目的ではない-長寿をまっとうするために「生きる力」をつける-

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健康・長寿は人生の目的ではない-長寿をまっとうするために「生きる力」をつける-
 
長生きできれば、それにこしたことはありません。
長生きしたいのは、やりたいことがあるからでしょう。
また、やりたいことがあるからこそ、生きる意欲もわくのです。
 
現役時代は仕事中心の生活です。
仕事における目標を持って、それを達成したい、やりたいことをどんどんやっていきたいと、全力を尽すでしょう。
定年になって、仕事から離れれば、趣味など、仕事以外のやりたいことや生きがいを見つけていかざるを得ません。
たとえば登山、庭仕事、旅行などの趣味やボランティアなど、仕事に代わる生きがいを持つことができれば、それからの人生も意欲的に生きることが可能です。
 
また、生涯現役で仕事にたずさわることができる人は、仕事に対する意欲が健康で長生きしたいという欲求に結びつきます。
芸術家などは、いくつになっても自分の世界を追求して、さらなる作品をつくりたいと望むのでしょう。
実際、年とともに円熟していく芸術家は多いものです。
そういう意味では、健康で長生きしたほうが充実した人生を送ることができる可能性は高いといえます。
 
と言っても、長生きしなくても、すばらしい創作活動して充実した人生を送った人はいくらでもいます。
たとえば、夏目漱石49年間の人生で後世に残る多くの作品を残しましたし、モーツァルト35年間の人生であれほど膨大な作品を残しています。
 
たんに長生きするだけが充実した人生を送ることではないと思います。
人は仕事や人間関係などを通じて、何らかの形で社会とかかわって生きています。
個人の健康や生活は大切ですが、自分のことだけでなく、周囲の人たちのためにも、一生懸命に仕事をしたり、いろいろなことをしたりするでしょう。
そして、それが生きがいに結びつくものだと思います。
 
自分のことだけにしか感心がなく健康第一、仕事も遊びも何事にも安全志向、無事定年を迎えて、これといってやりたいこともなく、ただひたすら健康だけに気をつけて、仮に百歳まで生きられたとしても、果たしてそれが本当にいい人生なのでしょうか。
自分の健康、長生きだけが目的になっては本末転倒ではないかと、思います。
 
健康で長生きしたいのは、自分のやりたいことをまっとうしたいからではないでしょうか。
それが仕事であれ、趣味などの遊びでもいいのです。
そうしたことを通して、社会とかかわり続けることができます。
 
ですから、長い人生の間には、多少きつい思いをしても、仕事などやりたいことに全力疾走するときも必要です。
実際、20代後半から40代の働き盛りには、「健康第一だから仕事はほどほどにする」などとは言っていられないでしょう。
健康や長寿はそれ自体が目的ではなく、人生を充実させるためです。
 
もちろん、無理に無理を重ねるのは危険ですが、いくつになっても、やりたいことをするためには、多少の無理はつきものです。
無理を重ねて間違った方向に行ったときには、体が教えてくれます。
そのために、体の声をきちんと聞くことができる感性を養ってほしいのです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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