ボケないためには血流障害に注意-長寿をまっとうするために「生きる力」をつける-

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ボケないためには血流障害に注意-長寿をまっとうするために「生きる力」をつける-
 
身の回りのことができなくなり、周囲の人すらわからなくなってしまい、それまでの自分の人格が失われてしまう……、そんな認知症は想像するだけで恐ろしい病気です。
認知症の人を身近に介護してきた経験のある人は、その怖さが身にしみているので、認知症にだけはなりたくないと思うことでしょう。
認知症の原因となるのは、主には脳血管障害、アルツハイマー病などです。
生活に支障をきたすような認知機能障害が出てきたときには、たいていはどちらかのケースと診断されます。
 
脳血管障害の認知症とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、その部分の脳の働きが悪くなり、もの忘れなどが起こるものです。
頭痛、めまい、耳鳴り、しびれなどがみられることもあります。
障害された場所によっては、記憶障害などある能力は低下しますが、人格や判断力は保たれていることが多いものです。
 
脳血管障害の場合、画像診断でごく小さな病変が見つかっても、それが認知症の症状の原因になっているかどうかの判別は難しいものです。
これまではそういった病変があると脳血管性認知症と診断されてきましたが、実際は、アルツハイマー病が認知症の原因となっている、脳血管障害を伴うアルツハイマー認知症である場合が少なくありません。
日本でも最近多いのは、このアルツハイマー型の認知症です。
 
病理学的には脳組織が萎縮し、大脳皮質に老人斑(βアミロイドという異常なたんぱく質の沈着)が出現します。
また、記憶にかかわるといわれるアセチルコリンなど神経伝達物質が減少しています。
原因ははっきりとはわかりませんが、これは老廃物の沈着ですから、そのもとをたどれば血流障害があったということです。
 
老廃物はアルミニウム、鉄など金属を核としてたまりやすいのです。
一時期危険が叫ばれていたのはアルミニウムの鍋などです。
現在では認められてはいませんが、かつては、アルミニウムイオンの摂取がアルツハイマー認知症の原因のひとつだという説があったくらいです。
摂りすぎれば危険であることは確かでしょうが、普通の生活では、日常的にそれほど多く摂ることはありません。
 
やはり問題なのは血流障害でしょう。
たとえば、慢性的に血圧を下げる薬などを飲んでいると、循環障害を起こして脳の血流障害に結びつくので、認知症になる危険性は高くなると考えられます。
また、じっとして体を動かさない生活は低体温を招き、血流が悪くなります。
 
若年性アルツハイマーも含めて遺伝的要因も考えられますが、無理を重ねて強いストレスで血流が悪くなることが、認知症の原因と考えられます。
また、60代など比較的若い年代で、アルツハイマーになる場合は、さらに血圧の薬を飲んでいる場合です。
高齢の場合には、外に出なくなるなど活動性が著しく落ちると低体温を招き、血流が悪くなることからとも考えられます。
基本的には、認知症を防ぐには血流障害を防ぐことです。
 
病気で寝たきりになったりボケたりしたら、せっかく長く生きられても、人生をたのしむことなどできません。
まずは健康維持が第一です。
日ごろから体操や運動を習慣づけたり、入浴でゆっくりと体を温めることが大切です。
血流をよくする生活を心がければ、大きな病気は防げます。
さらには、好奇心を旺盛にして、周囲のことから刺激を得る生活をすることです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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