イスやテーブルにつかまってスクワット

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イスやテーブルにつかまってスクワット
 
ロコモティブシンドロームという症候群(病気)があります。
 
体を動かす機能がうまく働かないために、歩くのがおっくうになったり、実際に歩けなくなったりするような状態をいいます。
ロコモティブシンドローム、略してロコモ。
 
私たちが動くために必要なものには、まず筋肉、骨、軟骨、関節、神経があります。
これらが相互に関連して体が動きます。
これらを総称して「運動器」といいます。
 
筋肉や神経など、そのどれかひとつがうまく働かなくなるだけで、体は動きません。
 
腰が痛いといいますが、その原因は骨にあるのか、軟骨にあるのか、はたまた神経にあるのかいろいろ考えられます。
また、ひとつだけでなく、骨や神経などいくつも関係している場合もあります。
運動器が連けいしているからです。
 
ロコモティブシンドロームが話題になっているのは、足が痛い、膝が痛い、腰が痛いということがもとで、自立した生活を送ることがむずかしくなってくるからです。
場合によっては寝たきりになってしまう。
これが問題なのです。
 
どうすればいいのでしょうか。
足・腰を鍛えておくことしかありません。
 
軽いスクワットを紹介しましょう。
 
足を腰の幅に開いて立ちます。
つま先をかかとから30度外側に開きます。
 
上体を少し前に傾けて(これがポイント)、腰を下ろしていきます。
洋式トイレで便座に座る感じです。
 
膝は90度になるくらいが目標ですが、最初から無理をする必要はありません。
これを561セットで1日に3回。
お腹、背中、太ももお尻の筋肉が鍛えられます。
 
スクワットというと、手を後ろで組んで、背筋を伸ばしたまま、膝を曲げる方法がありますが、これだと若い人はいいですが、年をとってくるとバランスがとれなくて後ろにひっくり返ってしまうこともあります。
また、膝を軽く曲げると、かえって筋肉を痛める可能性もあります。
「軽く、軽く」を心がけてください。
 
1日に3回、薬を服用するつもりで続けてください。
「スクワット薬」を忘れないように。
 
この体操よりもっと簡単なのが、イスやテーブルを使ったものです。
 
腰を下ろす要領は同じで、イスに腰を下ろします。
次にイスから立ち上がります。
できればゆっくりと足腰の筋肉を意識しながら。
このとき、机に軽く指先を突いたり、てのひらをつけば、もっと安定して、立ち上がることができます。
イスに座ったり、立ったり、これだけでも足・腰のいい運動になります。
 
イスの背もたれを利用した体操もあります。
 
背もたれに手を置いて、片足をわずかに上げたままにします。
1分間。
左右1セットで1日に3回。
バランスが悪くなったら、すぐに背もたれにしっかりつかまれば大丈夫。
 
安全を第一に。
無理はしないこと。
軽い運動でも続けてやっていれば、必ず効果が上ります。
100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
 
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ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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