楽しいときは疲れを感じない

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楽しいときは疲れを感じない
 
疲労は、痛み、発熱とともに生体の「三大アラーム」の一つともいわれます。
疲労は身体に異常が起こっていることを知らせてくれる警告信号なのです。
私たちは、痛みや発熱という症状(アラーム)が出れば、その原因を探して、痛みを抑える、熱を下げるなど、なんとか対処しようとします。
 
同じように疲労も、身体や脳が限界に近づいていることを知らせるアラームといえます。
 
ところが疲労の場合、個人差があるせいか、なかなか厄介なのです。
 
人は長く働きつづけると眠くなります。
車が高速で走りつづけるとガソリンを早く燃焼してしまうように、脳も高い緊張状態が長く続くときはブドウ糖を急速に消費して活動を維持しようと努力します。
 
しかし、それにも限界があります。
脳には燃料タンクがないため、すぐ“ガス欠”になりやすく、しだいに疲労物質も蓄積してきてしまうからです。
脳が長く働けないのは根性の問題ではなく、脳の機能や構造上の問題なのです。
その結果、私たちは疲労を感じるようになります。
 
ところで、疲労疲労感は違います。
実際に身体にあるのが疲労、スポーツや単純作業などをした後の身体の疲れです。
これに対して、疲労感は脳が教える感覚情報のことです。
これも一種のアラームといえるでしょう。
 
疲労感は体温と違って数値ではなく、主観的な感覚です。
「気合が足りないのではないか」と自分を励まして働き続けてしまう人がいます。
コーヒーを飲んでがんばろうとすれば、カフェインの覚醒効果のために疲労感は消えてしまいます。
 
好きなことや、やりがいのある仕事を続けているときは、気分もハイになっているため、疲労感が少ないものです。
いくらでも働けるような気がします。
 
テレビゲームに熱中して長時間やりつづけている人は、次々とステージをクリアしていく快感で、あまり疲労を感じません。
楽しいこと、面白いことをしているとき、実際には身体は疲労しているのに、疲労感がないことが多いのです。
 
しかし、疲労感は消せても、疲労は都合よく消せません。
身体の疲れは依然として存在します。
疲労を無視して活動しつづけると、蓄積された疲労は加速度的に増加し、ついには過労死へといたることもあります。
疲労には適度な休息が必要なのです。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。
ビタミンB類には、ビタミンB1、B2、B6、B12ナイアシンパントテン酸、そして葉酸などが含まれています。
ビタミンB類は、1つが欠乏しているときには、他のビタミンも欠乏していることが多いようです。
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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