「話す・歩く・寝る・食べる」をきちんとする ① 話す――「1日1000語」声を出しましょう

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「話す・歩く・寝る・食べる」をきちんとする ① 話す――「11000語」声を出しましょう
 
現代のように高度にテクノロジーの進んだ世の中で、脳機能を低下させないためにはどうしたらいいのでしょうか。
「『話す・歩く・食べる』という当たり前の生活習慣を、きちんとしてください」
拍子抜けするほど単純なことですが、こうすると脳はバランスよく動き、脳機能の低下を防ぐことができるのです。
 
     話す――「11000語」声を出しましょう
 
特に「話す」ことが大切です。
「話す」ことは、脳の活性化にいちばん効果的です。
 
人と会話することは、見て、聞いて、考えを整理してわかって、しゃべるということ。
つまり情報の入力、処理、出力のすべての面で大脳新皮質の機能をよく使う活動です。
わからないことは話せないので、人と会話するのでなくても、文字を見て声に出すだけでも効果があります。
 
脳疾患後の機能回復をはかる「高次脳機能外来」での治療は「患者さんに話をしてもらう」ことが基本です。
話す訓練を続けることで脳が回復していくのです。
 
話すとき言葉に詰まる人は、聞き取れない言葉も多いはずです。
これは、言語中枢の中では聞く機能と話す機能がバラバラにあるわけではなく、解釈するという部分をはさんで一連の流れになっているからです。
 
普段からあまり会話をせず、話すことも人の話を聞くことも少ないと、いざというときに長く話すことだけでなく、聞くこともできなくなってしまいます。
 
また、言葉には「音で聞く言葉」という面があります。
音として聞いたことのない言葉は、いわれてもわかりません。
 
「やんばる」と聞いて「ああ、沖縄の地名だな」とわかるのは、文字面だけでなく、その音を聞いて「声のカタログ」ができているからです。
 
「声のカタログ」がないと、相手の言葉が聞こえていても頭に入りません。
これは文字を見て言葉を学ぶこととは別のことです。
 
記憶維持の面でいえば、情報は「入力~処理(記憶の保持・解釈)~出力」までが1セット。
読む・聞くだけでなく、話すまでをおこなってこそ、記憶がしっかり定着するのです。
 
まずは「11000語」話すことを目指しましょう。
1000語とは、新聞の社説くらいの量です。
音読すると34分程度ですみます。
 
よく考えてみてください。
私たちの日常会話の多くは「ねえねえ」や「ちょっと」などの意味をもたない単語がとても多いのです。
ですから、「意味のある単語・1000語で会話」、これを実践するのは意外にむずかしいことです。
 
会話がほとんどない職場で働く人なら、計測してみると1100語もありうるでしょう。
 
そんな人たちにお勧めしているのが「毎日必ず新聞のコラムを音読すること」です。
 
新聞コラムの音読は「聞く」「話す」ことを同時におこなうことができるので有効です。
また、内容も硬軟とりまぜていろいろな話が書かれているので、さまざまな言葉を話すことになります。
 
最近は、新聞コラムの書き写し用ノートもあるそうです。
音読し、書き写しをすれば、さらに効果は上ります。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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